先に述べたように、教科学力に自信を失っている受験生が増えている状況があります。そこで学校側も、教科型でない入試を設けるところが一段と増えています。
●神田女学園 …2月3日午後を多言語選択か新思考力型かどちらかの選択に。
●実践女子学園 …2月1日、2月2日に思考表現入試を新設。筆記試験+質疑応答。
●日大豊山女子… 2月2日午後に「プレゼンテーション(課題発見)型入試」を新設。
プレゼンテーション(10分程度)、質疑応答(5分程度)。
●藤村女子… 2月1日、6日、11日の各午前に「ナゾ解き入試(トータル90分)」を新設。
●聖和学院…2月1日午前、2月4日午後、2月7日午後、2月11日午後に「ビブリオバトル入試」を新設。ビブリオバトル〈本の紹介・質疑応答〉(20分)・ふりかえり感想文(40分)。
●大妻嵐山…1月11日午後のみらい力表現入試をプログラミング入試に。
●東京立正…2月4日午前に「自由研究SDGs入試」を新設。
●新渡戸文化…2月2日午後、2月11日午後に「好きなこと入試」を新設。
●文化学園大学杉並…2月6日に自己表現入試を新設。算数+プレゼンまたは国語
●宝仙学園理数インター…2月1日午後に「オピニオン入試」を新設。テーマにあわせた発表準備➡当日追加の資料を提示➡様々な情報を集め発表内容を確定(スマホやPC利用可)➡5分間で発表+質疑応答。
1教科入試が急増
これも同じ土壌からなのですが、受験勉強の負担を減らす趣旨から国語か算数の1科にする学校が急増しています。とりわけ算数入試が目立ちますが、算数の場合は算数が得意な子は入学後に伸びるという確証を学校側が持っている点が大きいようです。
●東京女子学園…2月1日午前・午後、2月2日午前・午後の4回の入試を国語・算数・英語・スマホ持ち込みOK入試(ICT思考力入試)から1つ選択に。
●東京電機大学…第2回(2月1日午後)を算数か国語の1教科へ変更。
●清泉女学院…2月2日午後に算数1科型入試を新設。
●桜美林…2月3日午後を算数1目科入試に変更。
●駒込…2月2日午後に「3カ年特待算数1科入試」を新設。
●目白研心…2月3日午前に算数1科入試を新設。
●昭和学院…1月20日午後を2科から算数1科に変更。
●VERITAS…1月22日午後にVERITAS算数入試を新設。
●開智…1月11日午後に算数特待(1教科)を新設。
「グローバルコース」の増加に伴い英語入試も依然として増えています。
●江戸川女子…2月2日に英語特化型入試を新設。
●啓明学園…2月1日午後に英語1科入試を新設。
●VERITAS…1月22日午後にVERITAS英語入試を新設。そのほか理科1教科というのもあります。
●共立女子第二…2月1日午後に「サイエンス入試」を新設。理科実験とレポート作成・結果考察発表。
「適性検査型入試」も増加
2020年度入試では公立中高一貫校の応募者の減少が目立ちました。が、2021年度入試は今後のコロナ不況で6年間学費を払えるか心配する層が公立中高一貫校を目指す可能性が大いにあります。
「適性検査型入試」はすでに多くの学校で実施されていますが、公立中高一貫校受検生が増えることをにらんで「適性検査型入試」を新たに行うところもあります。
●VERITAS…1月20日午前に適性検査型入試を新設。
●江戸川学園取手…2021年度から1回で適性検査型実施。
以上例年と異なる受験生の事情を考え学校側もいろいろ工夫しています。リアルに会える機会が減少しているので、各校とも今年はHPに大変力を入れています。ぜひいろいろな学校のHPにアクセスし、わが子に合った学校探し、適した入試探しをしてください。