爽快な説得力(共学校)多摩大学附属聖ヶ丘中学校

2020/09/01
多摩大聖ヶ丘
爽快な説得力

指導者の仕事とは?

子どもたちのナチュラルな成長力を温める
     ▼
人をポジティブに感化できるのは親しい人だけ
     ▼
師弟の信頼を築き守らなければならない
     ▼
高密度なリアル人間社会が不可欠

如何に優れた講義でも、話者が嫌われていれば、その声は虚しく漂い消えてしまいます。聞き手は口を閉ざして目をそらします。
ところが――。
慕う先生であれば、笑顔で書籍を手渡されるだけで、すぐさま読みはじめます。呼ばれてもいないのに、駆け寄って嬉々として話しかけます。それが人間です。成長舞台を選び抜くために、最後まで心に留めてください。

冷静な頭脳、温かい心

生徒の目で見つめれば、全先生が親しい担任・顧問のよう。先生から見渡せば、全校生徒が教え子です。それが「1学年120人ほど」のリアリティ。カラフルなパーソナリティは澄んだままで、和やかな一体感。生徒、校職員が織りなす健やかなコミュニティこそが、多摩大聖ヶ丘に際立つ「教育コンテンツ」です。

今春、未曾有の災禍が教育現場に及びました。ネットワークを介して子どもたちとコミュニケート。その機能を再認識しました。ただし、同時に賢明な指導者チームは、痛切に実感します。

今春、未曾有の災禍が教育現場に及びました。ネットワークを介して子どもたちとコミュニケート。その機能を再認識しました。ただし、同時に賢明な指導者チームは、痛切に実感します。

聖ヶ丘エデュケーションは、
毎日、子どもたちが多摩の丘に集ってこそ成し遂げる。

その理由は左記のとおり。教科書をたどって記載事項を伝達するだけならタブレット用の視覚教材の方が優れているかもしれません。目前に立つ体温を持つ人間が何を為すべきなのか。あらためて自問します。学園が担う使命を確かめました。世界を不穏な影が覆います。如何に育つべきなのか。正答は多摩の丘で探し当ててください。下記の校長先生メッセージにも織り込まれています。流行のスローガンを超えて爽快な説得力を覚えるでしょう。

※校長先生からのメッセージ
コロナ禍の状況下で、悲しい出来事も伝えられています。「想像力の欠如」とでも言えるような言動です。悲しいことに、命にかかわるような危機的状況が到来したとき、人々の本音が現れるように感じます。普段、私たちが行っている「聖ヶ丘の学び」は、このような状況の下でこそ、真の力を発揮するものでなければならないのです。Cool Head, Warm Heart!困難を乗り切る力の源泉こそが聖ヶ丘の学びであり、「学びの喜び」と「与える喜び」がここにあります。その先には、皆の幸せな笑顔があります。皆さんも、ぜひ味わってください。

穏やかな面持ち、熱い情熱 
――校長先生に出会えば、大きく頷きます

職員室主導型運営校。歴史上、トップダウンによる唐突な「新装開店」はなく、改革は、子どもたちとご家庭の想いに寄り添います。力強くリーダーを担うのは石飛校長先生。今なお生徒諸君に親しい社会科・地歴の「師匠」(博士?)です。今秋、学園を訪ねる機会が恵まれれば、ぜひ、先生のメッセージに耳を澄ましてください。心に響くのであれば、すでに「聖ヶ丘ファン」の一員です。

6年後、10年後、20年後・・・のために―

▼旧来の日本の教諭
×教科書の重要ポイントを指さす
×自分が赤ペンを握りつづける
×豊穣な収穫を積み上げて満足したい
▼多摩大聖ヶ丘 職員室チームの心得(例)
○知識が見つかる方角を指さす
○赤ペンを生徒に手渡す
○収穫に至る感動ドラマを演出したい

上記の「心得」を、総論的にとりまとめるなら、「常に長期ビジョンのもとで判断!」です。

目前の成果を得るために手取り足取り世話を焼いてばかりでは、「長期ビジョン」では不適切です。指導者が手直しして作品が完成すれば早道。ただし、それは真に親身な「面倒見」ではありません。コーチは過保護で取り繕わずに、試練を見守るべきです。
苦労を積み上げたプロセス(≒経験)は、未来、あらゆる場面で活きます。世界の知識は日に日に更新されます。知識の集め方を体得しておけば、生涯、学びつづけて頭脳を更新します。

12歳から18歳。最大の主題は「自立」です。18歳、進学する先がどこであれ、自身で蓄えた澄んだ信念を胸に歩み出すのであれば、「厳しい」聖ヶ丘コーチ陣は盛大な拍手で包んで送り出すでしょう。

小規模平和系校の懸念を拭い去っておこう

しばしば、誤解が流布します。「こぢんまり」「世間知らず」(等)、弱々しい印象です。多摩大聖ヶ丘は、少人数社会の懸念事項を重々承知しています。だから、意図して広いフィールドへ誘います。リアル社会に根差す問題を投じます。夏休みの「A知探Q」(右記)は、その一環です。子どもたちの視界は生徒数規模に比例しない。指導者の度量に比例します。

実は特別。類似校が希少。

A:準完全一貫校/共学校
B:100名~130名-各学年生徒数

高校募集が皆無、もしくは、ごくわずかな私学は別学校が多い。一般的に共学校は生徒数規模が大きい。実は、A・Bに価値を見いだすのであれば、選択肢は限られます。

「少数精鋭ファミリー」を願うのであれば、

念のためお伝えします。生徒数は学則定員に基づきます。「不足」「減少」ではありません。「中高は、この規模がベスト」と信じて設計された学園です。その初志こそが、全国的に希有。そのフォーマットこそが、本誌が伝える美点の由来です。各種プログラムを吟味するまでもなく、多摩大聖ヶ丘に託する第一の理由は明らかです。

本年2月、入試初日の合格者の大半が、すぐさま手続き。休校時に学校と家庭の軋轢はなし。これが私立学校です。教育理念に共感する教育者と保護者が心を紡いで、子どもたちを導くコミュニティ。

今、偏差値ランキングの枠外の尺度で選ばれるプライベートスクールのひとつです。

Point
難度で分けるコースを定めません。入試はオーソドックスな「2科/4科」と「適性」のみ。帰国生特別枠や英語力選抜はなし。予め「秀でる才能・能力」を募らずに、「育てあげる」態度が誠実です。

聖ヶ丘生はタフ。試練を経るからこそ。

ある日の放課後:Aさん(高2)と担任のY先生
Y先生 「未来の進路、定まってきた?」
Aさん 「私、薬学部に進学します。」
Y先生 「どうして?」
Aさん 「薬剤師さんになりたいからです。」
Y先生 「当然だよね・・・。で、どうして?」
Aさん 「人々の健康を守りたいからです。」
Y先生 「看護師や栄養士じゃダメなの?」
Aさん 「え~と・・・・・・・・・・。」

上の会話は、編集部の創作ですが、これで、多摩大聖ヶ丘エデュケーションのエッセ
ンスが伝わるはずです。安易な相づちで流さずに、あらゆる場面で、深い思考を求めます。自己を見つめて、自己を拓く生涯一度の道のりだからです。自分が真に承認する道へ踏み出してほしいからです。

一読ではY先生はネガティブで冷淡です。それでも、Aさんは傷を負いません。何故で
しょうか。師弟の相互信頼が厚いからです。

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