きっと藤嶺藤沢に共鳴するだろう!(男子校)藤嶺学園藤沢中学校

2020/09/30

時宗の僧侶と信徒は、芸道に長けていました。室町期より、ことさら茶道の洗練と伝播に寄与します。

総本山は清浄光寺(通称:遊行寺)。朝夕、男子諸君が和やかに歩みます。寺域に隣りあい構える藤嶺藤沢の諸君です。彼らは中1から高2まで。茶道を習います。ここは時宗精神が支える学園(*)だからです。

5年間の歩みを経た後、修了茶会を催します。招くのは各々の保護者です。12歳時は、あどけない少年でした。17歳時は如何な有様でしょうか。「亭主」の一挙一動が、藤嶺男子の成長ドラマを語ります。「客」の心を打つでしょう。

*ルーツは僧侶養成機関「時宗宗学林」。

 

 

男子は熟成する

食物、酒類は、ある種の化学反応により、ポジティブな変化が重なり、味わう人々が喜びます。「熟成」は、男子成長プロセスの喩えに相応しい。与えたら放置・・・。伝えたら無視・・・。無反応な少年でも、適切な環境下に集えば熟成が進みます。

 

通学路は遊行寺の参道です。緩やかな「いろは坂」を歩みのぼれば、正面に清浄な木造本堂を望みます。生徒諸君は一礼してからキャンパスに向かいます。日本人は、信心に関わらず寺社域を「神聖な場所」と感受します。彼らも同じです。そして、無意識のうちに校舎やグラウンドは「神聖な場所」と心得ます。心は朽ちず、化学反応が続きます。ここは、他校では希な特別な環境に包まれて、自ずから心を温める「聖域」です。

茶を点てるとき、客人の所作に応じて間合いをはかります。日常の随所で同様に振る舞います。「和敬清寂」は、教えて暗記する知識とは別次元の滋養です。容易に得がたい。でも、藤嶺藤沢では、6年の時を経て心の内に醸成します。彼らを羨むべきでしょう。

クールな受験訓練校ではなく、ホットな人間教育校。発信するメッセージは古いでしょうか?いいえ、不穏な時代だからこそ、世界は「人間」を待望しています。学園が誠実に貴ぶ建学の精神の真義を確かめてください。きっと心に響くはずです。

 

何事にも動じない勇気を絶やさずに、猛烈な志気をたたえよう。努めつづけて、大望を成し遂げよう。「勇猛精進」を貫いてほしい。想いを込めて新しい仲間を待っています。

 

 

 

5教科7科目」の本意

高2期まで、履修教科を絞らず多教科型。文系理系の分岐は高3春。タフなカリキュラム設計です。国公立大学進学を力づけます。しかしながら、本意は受験の「対策」ではありません。学識は幅広く、教養は奥深く。化学、日本史、倫理・・・は、入試選択科目ではなく、ここでは人生の必須科目です。

【参考】大学合格実績(2020年度)

国公立14名・早慶上理 22名・GMARCH 55名

 

■藤嶺ゼミナール〔高校生〕

ゼミの「専攻」は本物の学問。素材は本物の世界。奮い立つ有志が議論を交わします。視界を広げてアカデミックワールドを見晴らします。

▼これまでのテーマ例

Tea Ceremony in English

・藤嶺法曹実務家ゼミナールなど

中学期の土曜講座「藤嶺学林遊行塾」も、教科学習の枠を超えて知的好奇心を耕します。

中学校100名 高校200

1学年のおよその生徒数です。大規模共学校が並ぶ神奈川県にあって貴重。全先生が全生徒を見守る家族型校です。そのうえ、指導者はすべて男子専用エキスパート集団。何かとヤッカイ・・・な時期、保護者にとって頼もしい味方です。

 

教え子に「真心」を込める ――使命は不変

仏教主義校には隅々にまで「真心」が宿ります。それが共鳴の源です。託された少年を学園の理想に適う青年に育てあげる。責務を肝に銘じます。競争を煽って順位を定めるだけの冷淡な放任主義と無縁。一人ひとりに寄り添い、手堅く丁寧に、手厚く丁重に導く男子校です。

 

TASL(Tohrei After School Learning

月・木・土の放課後はクラブ活動に熱中。火・水・金は学校に留まり学習に集中。“TASL”は、自学の心構えを覚える仕掛けです。専属チューターが手助けします。復習、予習を繰り返し、やがて発展学習に挑みます。

*中1生は全員参加。中2・3年生は希望制ですが多数が学んでいます

 

 

 

時宗とは?

鎌倉期に興った仏教の宗派。開祖は一遍上人。阿弥陀仏を信仰します。遊行寺は、14世紀初頭に建立。古来、藤沢の街に親しまれる日本で屈指の名刹です。

専ら慈悲心を発して他人の愁いを忘れることなかれ  一遍上人

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