世界の今を見渡しましょう。日本の明日を見つめましょう。
これから育つ子どもたちには、何を授けるべきでしょうか。
今こそ、八王子スピリットを届けたい
今春の入試は数多くの志願者が並びました。各種データから、「第一志望生が相当数」と推察されています。理解共感者が増しているのでしょう。6月、通学が始まった新中1生は勢い盛んです。
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2020年、人の出入国が限られて、世界中が鎖国のよう。非常事態時は、国民の利益を優先するのは当然とはいえ、度を超えると国家がにらみ合って紛糾します。その末路は20世紀の歴史が伝えるとおりです。空襲の惨劇を目の当たりに信念を誓った私学です。今、あらためて使命を確かめて子どもたちを先導。災禍期だからこそ、ますます広くに、学園の願いが届いてほしい。
学園モットー人格を尊重しよう 平和を心につちかおう
空襲の記憶
1945年8月2日未明、米軍爆撃機約170機が飛来。1 6 0 0トンにおよぶ焼夷弾を投下。八王子市街地の8割を焼き尽くします。炎は八王子中学校(当時の名称)の間近に及び、生徒・教職員の生活を破壊しました。
「市民私学」固い絆
市川英作に賛同した八王子の有志が創立。礎として、宗教、企業、大学と無縁。多摩地区では希有なスタンドアローン校。学校運営主体は、生徒を間近に過ごす先生チーム。保護者とも絆が固い「市民私学」です。
誇らしい故郷
校名は単なる地名ではありません。「八王子」こそが、校地に宿る魂の象徴です。90年を超えるとき、八王子の人々に親しまれて、守られました。生徒は地元の希望の星。郷土の誇りです。東京都立大学、法政大学をはじめ数多くの大学が構える文教都市です。そのなかにあって歴史的センター。八王子市住民の方はぜひ訪ねてほしい。自然は豊か。街はのどか。ローカル風土は(意外に?)濃い。多摩市、町田市、立川市、相模原市・・・の皆さんも、きっと愛着を抱くでしょう。
理想の成長プロセスファミリースケール中学校【心身・頭脳の基礎を築きあげる】…少数精鋭集団を丁寧に手ほどき。自己を信じます。仲間を貴びます。一歩一歩、丁寧に足を踏みしめながら歩みます。
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ダイナミックスケール高校【まだ見ぬ生き方を探し当てる】…熱い生命力が溢れ出すころは、広場を駆け回って、大らかにチャレンジ。大勢の仲間とともに鼓舞しあって自己を拓きます。
高校入学生は3年間、別クラスです。でも、クラブ活動や学校行事は隔たりなく協働。もちろん、強豪のバスケットや吹奏楽で活躍できます。学園生として親しい友です。近年は、随所で、12歳から八王子スピリットを心得た諸君がリーダーを担っています。
中学期に心構えを整えて、推進力を蓄えます。高校期は加速するとき。色とりどりの個性が互いに競いあい、高めあい、支えあい、秀でる資質をさらに深めて、広げて、極めます。応援団も主役。仲間の健闘は嬉しい。ドラマチックな6年間。きっと、生涯崩れない想い出を積み上げるでしょう。それが、何にも増して際立つ「八王子で育つ理由」です。
高校は普通科ですが、総合コース内に「音楽系」「芸術系」を備えます。2020年春も東京藝術大学(等)に巣立ちました。彼らは、在学中から秀でる才能を披露。学業やスポーツに打ち込む熱気に加えて、芸術の香りが満ちています。カラフルな「多様性」に浸りながら、自己を磨きます。
■参考:吹奏楽部は全国3位(*)のアンサンブル
*「2019年:第21回全日本高等学校吹奏楽大会in横浜/3日目」 ――高校吹奏楽三大大会のひとつ。10年連続の出場です。