僕は、私は、東海大相模で育ちたい(共学校)東海大学付属相模高等学校中等部

2018/08/07

僕は、私は、東海大相模で育ちたい

春の志願者は前年比増(※)。

「歓迎」(=合格)を告げられると、大半が速やかに入学意志を返します。

ある入試回の女子は合格者全員が入学しました。

ここまで「第一志望率」が高い中学校は希少。

10年間、この私学に託したい。ここは理解者が集う幸福な教育共同体です。

 Aさんは小6の春まで「自分は公立」と思い込んでいました。

高校受験に備える兄に伴い、ある合同相談会に出向きました。

母と兄を待つ間、会場案内役の先生に声を掛けられ対話を交わします。

出会ったのは相模のE先生です。私は、この先生の学校で育ちたい。

短いときにAさんの心が動きました。保護者を説得して受験に挑みました。

2018年春、晴れやかに相模のキャンパスを駆けています。

E先生はもちろん、中等部の先生方は

彼女の人生を左右した「縁」を喜び、重責を肝に銘じます。

 さて、E先生は彼女に何を投げかけたのでしょうか。

彼女は何を伝えたのでしょうか。

些細なエピソードに相模の教育が映ります。


何故、「第一志望率が高い」(=真の共感者が多い)のか?

何に共鳴したのか。何に期待するのか。

個々のご家庭・受験生ご本人で様々ですが

ここでは、長年、相模の取材を続けるムーヴ記者の「共感」を記します。

信望の源は、きっと、この地に宿る文化です。


育てるのは集団ではなく一人ひとり。

「時代の要請」が教育現場に流れ込むと、特定の価値観が支配します。

しばしば、「要請」にそぐわない生徒に低評価を浴びせてしまいます。

(例えば)
「アクティブに学びなさい!」の号令が響き渡れば、控えめなキャラクターの

生徒を圧してしまいます。

 迎えるのは12歳の少年少女。これから育ちます。

相模は個々のパーソナリティを一律のメジャーで測らずポジティブに受容。

人は100人集えば100色。

朝と夕で表情が変わる悩み多きころ。

個々の心と、今の瞳を見つめて、手をさしのべます。

生徒側から見れば、立ち止まるときにも

「認めてくれる」「助けてくれる」が心強い。

推進力が枯れません。

 生徒にとって、工業製品のように全体を測る「率」「計」は無意味。

相模は、一人ひとりに目標・テーマを定めて、学園理念に添う成長を導きます。

わが子を育てるご家庭の信頼を集めるはずです。

心の変化を促す。心の成長を喜ぶ。

学力はテストで審査できます。

昨今の主題である「思考力」も、技術としては客観評価できます。

数値のみで成長を測定してしまいます。

 世の中で尊敬される人は、すべて高学歴ではない。

ハイスペックスキルの持ち主ではない。

社会経験を積む大人は、重ね重ね体感しているでしょう。

中高期は、生涯一度の大人に至る人格形成期です。生涯の礎を築くとき。

社会との関わりを体得するとき。人としてのハートを温めるとき。

中高指導者の任務は、学習指導だけに限りません。


 Bさんはシャイでうつむいてばかり。

Cくんは、常にトップの成績で得意げに仲間を見下しがち。

ある日のレッスンで、Bさんは意を決して挙手します。

Cくんは、その姿を冷やかさずに称えます。

相模の先生にとって、「英検○級に合格した」より嬉しい瞬間です。

二人の心が動いたからです。

 日々の熱い「人間ドラマ」が保護者の皆さまの琴線に触れるはずです。

21世紀ニッポン、東海大相模への願い ~処世術より前に「人間味」

 相模原の教室は海の向こうと繋がります。

英語の通常授業の一部は、「オンライン英語」スタイル。

レッスンをアシストするのは、相模の教諭に加えてもう一人。

ネットワークを介して海外からインストラクターが親しく語りかけます。

生徒諸君の心が躍ります。ワークブックも英語で進めます。

日本語を用いず、英語のみで問題を解決する教授手法で

ライブな英語を注ぎ込みます。

 「オンライン英会話」(※)は、数多くの中学生が嬉々として受講。

セブ島と接続。英語トレーナーと「対面」して、マンツーマンで英語を交わします。

 中学課程を終えた有志は、ハワイに渡ります。

舞台は東海インターナショナルカレッジ(HTIC)のキャンパス。

「英語力」「異文化理解」が主題です。

 今、技術としての外国語力は有益。学校教育では不可欠。

相模は、時代に適う指導を邁進しています。

先生方は心して教え子に授けます。

ここは世界に開けた広大な東海大学フィールドです。心強く託しましょう。



 しかし、先生方とお話ししても、ことさら「グローバル!」と

急き立てる号令が聞こえない。

学園の志は、「英語力鍛錬」「国際リーダーの育成」とは別次元だからです。

 今、人工知能が、家庭で指示に応じます。20世紀のSF映画のよう。

「ドラえもんの秘密道具」レベルのファンタジーだった小型音声翻訳機が

まるで、音楽プレーヤーのように売られています。

本年、12歳を迎えるのであれば、成人するのは2026年。

社会の有様は想像を超えているはずです。

首に掛けたAIが、英語に限らず、日本語を、(例えば)ロシア語やベトナム語に

トランスレートする光景は夢物語ではありません。

 昨今、「人間の仕事が機械に奪われる」「学校で習った知識技能が無用になる」と

叫ばれています。学校教育は何を為すべきか。議論は賑やかです。

でも、正答は明らかです。

 歴史上、ある時代に印刷機が登場しました。内燃機関が開発されました。

無線機が発明されました。そして、ネットワーク網が世界を巡りました。

人類は技術革新をつらねました。そのとき、人間は疎外されたのでしょうか。

 時代にかかわらず、世界は「人ならでは」を求めています。

「人間らしさ」「人間だからこそ」の育成こそが学校が重んじるべき主題です。

教育の本質は前世紀と同じ。

それが、東海大相模が誓う使命です。
(※)オンライン英会話は希望制

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