自然との共生を学び、科学する心を育てる(女子校)共立女子第二中学校

2019/12/22
自然との共生を学び、科学する心を育てる
 八王子に位置する共立女子第二中学校では緑豊かな環境を生かし、自然を五感で学ぶ理科教育を行っています。敷地内には畑やバラ園、カエルやホタルのいるビオトープ、ウサギのいる動物広場があり、野外観察に役立てています。畑ではダイコンやトマトを栽培し、収穫した野菜を家庭科の授業で調理するなど食育にも活用。また、
校内には豊富な実験室を揃え高度な実験にも挑戦しています。
 クラブ活動でも自然に関わることができます。「野外研究部」では畑の管理やウサギのお世話、校内に育つ植物の採取などの活動に取り組んでいます。
自分自身を確立し、社会で活躍する女性になる
 共立女子第二中学校は1886年に創立された共立女子職業学校の「女性の自主性と社会的自立の育成」という教育理念に基づき、設立されました。「女性の社会的自立」を建学の精神とし、どんな環境のなかでも活躍の場を見つけ貢献できる力を育むことを教育目標に掲げています。
 全人的な女子教育を行い、生徒一人ひとりの自己を確立させていきます。特徴は校訓「誠実・勤勉・友愛」を柱に実体験を重視した教育活動です。例えば、中学では礼儀作法、高校は茶道や華道、着付けを体験します。教科では理科や英語、進路指導にも体験型の学習を実践。多感な時期に実体験を通して学ぶことは生徒にとって一生の糧となると考えています。
個々の進路希望に寄り添い、基礎学力と語学力を底上げ
 生徒の目標を確かなものにするため、学習の土台づくりとなる指導を徹底しています。「ことばは学習の基盤」という考えのもと朝読書を実施。読書習慣を身につけ学習能力や語彙力を高めます。日頃から国語、数学、英語においては小テストを行い授業内容の定着を図ります。個々の学力に応じて希望制、指名制の補習を開き基礎学力を強化します。
 中3より希望進路に合わせ、特別進学クラスと総合進学クラスを設置。高2から文系・文理系・特進私立文系・特進国立文系・特進理系の各コースに分かれます。それぞれクラスに団結力が生まれ個々のモチベーションアップに効果が出ています。
 同校では時代の変化に対応し英語とグローバルを密着させた教育を展開しています。中学3年間は全員必修の英語研修を実施。校内で英会話を中心とした講座や、国内で異文化体験を行っています。また、専任の外国人教員を中心に「イマージョンワークショップ」を企画。授業とは違った環境をつくり、生徒が自然に英語を話すことをめざしています

体験をもとに将来を考え、志望大学に挑戦する
 進路指導の一環として、中学で職業インタビューと職場体験に取り組みます。家族や卒業生の社会人からお話しを聞き、実際にお仕事を体験します。事前にマナー講座を行い、電話対応や履歴書の作り方など社会人としての常識を学びます。体験後はレポートによる発表だけでなく、訪問先の職場へお礼状を送ります。
 高校では大学進学にむけた学部ガイダンスや、併設の共立女子大学の教授による講演会を実施。学びたい分野について、より専門的に考える機会となっています。入試対策講座や勉強合宿を行い、難関大学への挑戦をサポートしています。また、共立女子大学の推薦合格を得ながら他大学を受験できる「併設高校特別推薦制度」があります。
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