私は、他ではなく女子聖学院で育ちたい(女子校)女子聖学院中学校

2019/11/21
「アメリカの女性宣教師が築いたプロテスタント系キリスト教学校」
学院を調べるとき、語るとき、常に、この基本プロフィールを確かめましょう。日々の授業、校舎環境、学校行事・・・。そのすべての理念と品質は、「米国女性が導いた女子校だから――」「聖書の教えを、子どもたちに誠実に伝える私学だから――」で表せるからです。
創立者 Bertha Fidelia Clawson
創 立 1905年(明治38年)
「英語での礼拝」も日常です
女子聖学院では現在(2019年)、外国人教諭は8名。生徒数規模に照らして多数。ここは、創立時(20世紀初頭)から外国人教諭が常駐した私学。当然です。にわかに招いた英語トレーナーとは違う。学院の心を守り継ぐジェントルマンです。2名はクリスチャンの専任教諭。しばしば、朝の礼拝の話者を担います。もちろん、英語で語り
かけます。注ぎ込むのはハートウオーミングなイングリッシュです。
先生方に出会えばうなずくでしょう。ここは、入試や検定のためだけに英語訓練に明け暮れるところではありません。他ではなく女子聖学院で英語を学ぶ意義は明らかです。
※毎日、生徒諸君は先生を慕って集うのは「イングリッシュラウンジ」。和やかに語りあっています。ダークブラウンの木材に囲まれるアカデミックな部屋は学院の歴史と文化を象徴します。

伝える心を養うために
「国際理解」を促し「英語」と親しむ好機がたくさん。ここでは、すべてを紹介できません。ぜひ、学校ホームページをご覧ください。きっと、胸が弾むでしょう。
国内必修プログラム
中1 Global Starter Program
中2 Team Building Program
中3 English Skill Up Program
高1 Self-Expression Program
高2 Self-Development Program
海外研修・留学プログラム
■セブ島英語留学(中3~高2希望者) 15日間
■ホームステイ(高1希望者/約3週間)
■ターム留学(高1・高2希望者/約2か月半)→オーストラリア・アメリカ
■立教英国学院*への留学制度(中3希望者/1年間)
*英国教会の流れをくむ聖公会の理念が支える私立学校。日本の文部科学省から「国内校と同等」と認定されているため、卒業資格は日本国内校と同等。
自ら思考するため、人々と理解しあうために、ことばを用います。言語力鍛錬が教育の幹です。投じるメッセージは――Be a Messenger~語ることばをもつ人を育てます~
アルランドの作家、オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)作の『幸福な王子(The Happy
Prince)』の物語中、「王子」が「つばめ」に伝える台詞(*)です。深遠なキリスト教思想を描いた重厚な寓話は、人々の心を打ちます。子どもたちには重たいかもしれません。しかしながら、きっと、JSG生は、勇敢にその真意を心得ているのでしょう。
何を「贈る」のか。何を「届けるのか」のか。学院が授けているのは、技術としての言
語力や表現力とは次元が異なります。〔*原文は“~be my messenger?”/依頼のニュアンス〕
■高校スピーチコンテスト
春休みに、全員がスピーチ原稿を作成します。テーマは自由です。約4か月間、数々の審査を経て選抜された代表者(各学年3名)は、クライマックスのステージに立ちます。チャペルで行われるコンテストです。仲間たちは、壇上から伝えられることばに耳を傾けます。
上位3位生のスピーチタイトル 〔2019年7月5日〕
● 1s t.Place “Racism”
●2nd.Place “When are we going to save this planet??”
● 3rd.Place “Why are mostly love songs so popular in Japan ”
各種媒体でのレポートでは長ける英語教育を強調しますが、日本語(国語)の4技能も重んじています。中1・中2の国語では、週1回「聞く話す」のレッスン。ディスカッション・プレゼンテーションを繰り返します。
かぐわしき、花のかおり、園にみちて ~校歌より
校地に足を踏み入れれば、清々しい空気に包まれます。校内に入って、ひと時を過ごしただけで、心が静まるのであれば、すでに学院の共感者です。私はここで育ちたい。子どもたちが、そう求める理由は、システムでもプログラムでもない。学校文化のかおりを放つ生徒たちの存在です。毎朝の礼拝は、在学中約1200回におよぶ朝の日課です。日々、「LoveGod And Serve His People」の碑文と向きあえば、生涯、心に留まるでしょう。

We must use our giftswhen we are preparing for school events and clubs.Let’s make use of our talents.
――卒業生代表/於:2018年度中学校卒業式
*例年、中学の卒業生代表は英語で宣べます。

21世紀の教育、晴れやかな正答
自己に恵まれた「賜物」に気が付く →「賜物」が人々に役立つよう丁寧に磨く
これが6年間の主題。アシストするのが教育者の使命です。教育界に多種多様なスローガンが飛び交うなか、これが明解な正答です。爽快感を覚えるほど、学院の志は時代に不変。世界に普遍です。
「理科見学旅行」(中1~高3希望者)は、今年50年目を迎えた「伝統行事」です。博物館、動物園、研究所をはじめ各地のサイエンスステージを巡ります。これまで、北は北海道から、南は西表島までを訪れ、多様な発見につながる実体験が中心。体験を通し、自ら探究する力を引き出すことは、賜物を発掘する仕掛けのひとつです。
「課題探究型学習」は、「時代の要請」ではなく、自身を拓いて、自身を磨くため。昨今、各地の学校が唱える「多様性の共生」「持続可能な開発」は、キリスト教主義の根底に宿る願いです。ここでは、100年前から究めつづける主題です。
学習指導は個々に手厚い。すべての教え子を「かけがえのない賜物」と貴ぶ学院だからです。各種教授術のクオリティを吟味するまでもありません。子どもたちを力付けるのは、いつの時も、愛情と情熱です。

JSGラーニングセンター
放課後の自習室は熱気が満ちています。賜物に確信すれば、自ずと錬磨。仲間と励ましあって力づく。JSG生らしさが際立つシーンです。20時まで開室(*)。クラブの
後に自学に努める諸君は頼もしい。先生とチューターが常駐。心強い味方です。(*中1:18時まで/中2・3:19時まで利用可能)
「JSG生」が誕生する冒険
夏を迎えたころ、中1生は高尾の森へ。2泊3日の宿泊研修のハイライトは、「プロジェクトアドベンチャー」(*)です。仲間と心を紡がなければ途切れてしまう。仲間と力を重ねなければ崩れてしまう。失敗すれば挫けず再挑戦。成し遂げれば皆で手を取り喜びます。「協働」とは何か? 数々のアクティビティを賑やかに楽しみながら体得します。差し伸べあう手から染みこむ「安心感」を、心の内に温めてほしい。学院が蒔いた課題は。企業研修のようなチームワークのルール理解やテクニック習得ではありません。私は、必要とされている。自己を見つめます。仲間は、みんな必要。周囲を見渡します。色とりどりの賜物が澄んだまま輝きはじめれば、JSG生に相応しく、個々の成長ドラマが幕を開けます。

The four main focal areas for growth were in being able to listen, trying to do something difficult, saying one's opinion, and finding things to be thankful for. Hopefully,every student was able to grow in each of those areas, and can use what they learned in the future.―同行したNate先生のレポートから
*米国で開発された教育プログラム。プロジェクトアドベンチャージャパンの専門ファシリテーターが指導します。
日本の子どもたちの貧困問題を解決に向けて何ができるのか考えたいと思っています。目標を持つこと、それを自ら考え、行動することの大切さを学んだ6年間でした。――卒業生KMさん 早稲田大学在学中

互いを思いやりながら行動し、その分野を得意とする人だけが輝くのではなく、苦手も自信に変えながら、人として成長していくことの喜びを実感できた高校生活でした。――卒業生OSさん 立教大学在学中
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