国公立大学現役合格を目指し仲間と「学び」を楽しむ“特進コース”(共学校)拓殖大学第一高等学校

2019/10/01

国公立大学現役合格を目指し仲間と「学び」を楽しむ“特進コース”

目標を持つことからスタートする 

拓殖大学第一高等学校は、難関私立大学をはじめ生徒が希望する進路に幅広く対応する「普通コース」と、国公立大入試に対応したハイレベルなカリキュラムを組み国公立大学および最難関私大への現役合格をめざす「特進コース」の2コース制で指導を展開しています。「成績がいいから特進コース」というのではなく、「最初から明確に目標を意識し、自分の希望を叶えるコースを選ぶ」ことを重視しています。特進委員長・入試部副部長の北野邦雄先生は、「まず将来の目標を定め、そこから逆算して志望大学や学部を検討したうえで、どんな高校3年間を送るのがベストかを考えてほしい」とおっしゃいます。「勉強中心でがんばるのか、部活動に打ち込むのか、あるいは語学習得に力を入れて海外語学研修プログラムに参加するのかなど、自分のやるべきこと、やりたいことを具体的にイメージしてコースを選んでほしいと思います。」 コースを選んで入学したあとも、「目標」にはこだわり続けます。目標を持つことが学びのエネルギーになると考えているからです。「本校では両コースとも、入学後すぐに、生徒たちに対して『あなたはどう生きたいか』と問いかけます。コース選びのときにも考えてもらったことですが、この時点では明確な目標がない生徒や進路を迷っている生徒も多いのです。目標が決まっていても、それを実現する方法を模索している生徒もいます。ここで全員、もう一度しっかりと将来の仕事や生き方について考え、どの大学のどの学部に進学すれば夢が実現できるかを熟考することで、自分の努力する方向がはっきりと見えてくるようです。」 2年次の後半には「第一志望届」を提出。それまで何度も面談をくり返し、あらゆる情報を伝えたうえで妥協のない決断を促します。また、国公立・早慶上智・GMARCHなど約20校の大学の先生方を招いて進路ガイダンスも実施。なかでも特進コースは高1の夏休みに全員で東大のオープンキャンパスに参加し、大学がどんなところかを早い段階で体感させて、刺激を受けるとともに目標を具体化する機会としています。

仲間がいるから、前向きに取り組める 

授業数は、普通コースが月曜日から金曜日まで各6時間、土曜日は4時間なのに対し、特進コースはそれに加えて各学年とも週2回7時間授業が行われています。そのため、「クラブ活動に関しては、特進コースの生徒が勉強と両立して取り組むには覚悟がいる」と北野先生は言います。「特進コースはふだんの授業はもちろん、夏期・冬期・春期授業のコマ数や、必須で受験する模擬試験の回数も多く、予習・復習も含めた課題の提出など勉強面のことが最優先になるので、活動日の多いクラブを続けるのは容易なことではありません。それでも両立できている生徒は『3年間、クラブと勉強以外のことはやらない』というくらいの強い意志を持って取り組んでいます。もちろん生徒がそれだけの覚悟を持って『やりたい』というなら、私たち教師も徹底して応援します。」 一方、学校行事は両コースともまったく同じに行われています。「特進コースはクラスのメンバーが3年間ほぼ変わらないこともあって、団結力が強いですね。合唱コンクールで優勝したり、体育祭でもいろいろな種目で1位、2位をとるなど大活躍しています。文化祭の展示も協力し合って非常にクオリティが高いものをつくっていますよ。」 クラスの仲間は“国公立大学への現役合格”という共通の目標に向かって苦労をともにする運命共同体でもあります。「特進コースは確かに勉強量が多く、たいへんに思えるかもしれませんが、生徒はとても明るく、前向きに取り組んでいます。仲間と一緒に学ぶことが励みにもなり、刺激にもなっているのではないでしょうか。」

特進コース卒業生の半数以上が国公立に現役合格 

特進コースは1クラス30人以内×2クラスという編成で、一人ひとりの生徒に合わせたきめ細やかな指導を行っています。“必要なことは授業の中にすべてある”というスタンスで、多くの生徒が塾や予備校に行かず、学校の勉強だけで志望校合格をめざします。「本校では生徒には、学ぶことを楽しんでもらいたいのです。学校生活の中で、『明確な目標があれば、知識を蓄積し新しい知識を習得することはこんなにも楽しいことなんだ』と実感する経験をたくさん積んでほしいと思います。」 指導の成果は年々、着実に上がり、ここ数年は特進コース卒業生の50~60%が現役で国公立大学に合格。最難関私立大学に進学する生徒もたくさんいます。生徒にとってロールモデルになる先輩も増え、拓大一高の生徒のモチベーションはさらに高まっていると言えるでしょう。


普通コースは目標・進路別のクラス体制でそれぞれの目標に向かう

普通コースは高2から目標別にクラスを細分化し、早慶上智理科大などを目指す「理系Ⅰクラス」「文系Ⅰクラス」、GMARCHなどを目指す「理系Ⅱクラス」「文系Ⅱクラス」、理系の中でも看護系など、数学Ⅲまでは必要としない大学を目指す「理系Ⅲクラス」、系列大学への推薦入学を目指す「文系総合進学クラス」の目標・進路別のクラス体制で学びます。それぞれの志望校合格に向けて指導するだけでなく、クラスによっては受験科目以外に中国語、スペイン語、簿記を取ったり、高大連携を取り入れるなど、幅広い進路に対応できるシステムが整っています。

<<戻る