Art Promotes Human Creativity(女子校)女子美術大学付属高等学校・中学校

2019/09/10

Art Promotes Human Creativity


時代は女子美に追いついた

人工知能が指示してロボットが荷物を運ぶシーンが現実。定型マニュアルに忠実に従うだけの旧来の労働者は、役目を失います。ただし、「AIが職を奪う」と嘆くのは誤りです。最新の環境とツールを巧みに活かして、人々の生活を彩るクリエーターは、ますます引く手あまた。先端科学はフレッシュなひらめきを待っています。女子美は、美しい未来を描く「人間」を育てあげます。

 思考しましょう。判断しましょう。表現しましょう。各地の私学は、「力」を育むためにプログラムやイベントを開発します。でも、女子美は、時代の要請に慌てません。創作を積みあげる6年間。「生きる力」は、自ずと体得できるからです。白紙から始まり、正答を探し当てる過程は辛苦。既存事実を確認するだけの予定調和的な探究とは一線を画します。真の創造は、タフな意志を鍛えます。

 ここは普通科です。古典や世界史を学びます。クリエーターガールズは、暗記だけでは納得できません。大胆に独創。勇敢に挑戦。そして、自分自身が関わる知のワールドを開拓します。彼女たちにとって、それが当然。今さら、「アクティブラーニング」の手ほどきは不要です。

 ある種の職業技術は、大人でも習得できます。でも、世が驚く人間業(≒想像力・創造力等)は、多感な少女期から心の内に醸成しなければなりません。杉並のキャンパスは、そのためのスペシャルな舞台装置です。今、日本で類い希な学園が、教育改革期の正答を教えます。

 大学受験対策を優先して美術を削減するべきでしょうか? その是非の判断は賢明なご家庭の皆さまに委ねます。

 

未来の世界、女子美レディを歓迎する

言語に秀でる女子美ガールズ

 美術と学業の「両立」は主題ではなく「一体」です。創作の目的は作品の完成ですが、その過程で生じる様々な「化学変化」が学力向上を助けます。ことさら言語力増強をアシストします。

 創作の全行程は、「言語化」を伴います。プレゼンテーションの壇上に立つときはもちろん、独り白いカンバスを見つめて自問するためにも言語を用います。ぼんやりした心象の輪郭を整えるために言語が不可欠です。

 美術と関わっていれば、随所で高度な言語力が求められます。例えば、卒業制作の発表シーン。「タイヘンでした。」などと感傷的な感想文は許されません。心情や美意識(等)の抽象概念を表すのは困難。個々に特有の「状態」を伝えて、相手の共感を得るためには、相応なレトリックを駆使しなければなりません。カラーやフォルムの微妙な違いを表現するためには、繊細な語彙力を要します。

 仕事で役立つ交渉術や、受験で有利な文章力とは別次元。女子美生は、シビアな言語体験を経て、タフな言語技術を鍛えます。

 中高期は認識力が高まります。新発見に驚きます。悩みが募ります。この期に、表現手段(画材・言語・・・)を与えられる子どもたちは幸福です。

自作品を世界の人々に披露するために

グローバル化時代、メッセージを届ける先は地球の各地。作品を世界中に披露したい。近年、生徒のピュアなモチベーションに応える英語指導が、勢いを増しています。4技能のスピーキングを「会話」と「発表」に分けて「5技能」を鍛錬します。一部の英会話は、1クラスを2分割。それぞれをネイティブ教諭が指導。高密度です。

 中高全学年、週1回Art Englishのレッスンは女子美らしい。美術を話題に英語を学びます。「卒業制作を英語で説明する」を目標に、アートにちなんだ英語を学びます。

 

美術フレーズにチャレンジ!以下の日本語を英語に訳すと?

美術史や技法の専門用語は英語の達人でも戸惑う?

1)「淡い水色と濃い朱色の組み合わせ」

2)「後期印象派を代表する画家」

3)「3色摺りのゴム版画」

4)「石膏像を木炭で描く」

5)「画面全体を光の明暗で表現する」

 

forDeveloping Your Language Competence

 

[智の美]

Beauty in Wisdom

Developing problem-solving skills through wide-ranginglearning opportunities and deep re_ection

[芸の美]

Beauty in Art

Turning dreams into reality through a theoretical andpractical education in the arts

[心の美]

Beauty in the Soul

Finding the time to express yourself and cultivating asense of self in the world

 

Art Brings People Together

 仲間の大作に覆われて過ごします。アーティストたちは、作品に織り込まれた友人の深みを見いだします。校内ギャラリーの展示物に込められたメッセージを受信すれば、クラスや学年が離れた同志にも共鳴します。日ごろの「仲良しグループ」を超えて、広くフレンドシップを紡ぎます。

 自己を表す創作は心身を費やすハードワーク。皆が「産みの苦しみ」を痛感しています。人格が映る作品が手厳しい批評を浴びます。一般校では経験しない過酷な試練です。悩む仲間の姿に共感。自ずと助けあいます。時に与えられた評価を超えます。「私は私」と絶対的な鑑定に基づき、決然と歩みます。個々の天性が澄んだまま際立ちはじめれば、「ほかでもないあなた」へ向かう第一歩です。

 人は「十人十色」。フォルムは多様。作品を通して、自己を発見します。周囲の多様なパーソナリティを体感します。個々は違っているからこそ貴い。自身を誇り、他者を称えます。美術は、成長期の最重要主題「自己確立」と「多様性共生」を促します。ここでは、前世紀初頭から学園文化として宿っています。今さら、新奇な策は不要です。

 一流のスペシャリストたちは、独りよがりな主張だけで終わらない。作風の異なるアーティストを遠ざけずに、阿吽の呼吸でコラボレーション。学園シーンは、個々のカラーが主張しながら全体が調和。ドラマチックな壁画かのよう。行事、クラブでの「共作」は、ダイナミックな精彩を放ちます。

「みんなが私の色彩を引き出してくれた。創作は孤独な個人技ではない。仲間に囲まれているからこそ成し遂げる。」【在校生談】

 

女子美術大学生への期待(≒求人)が増しています。

「美大生は就職難」は誤解。創造の担い手は機械化が困難。各界が美のエキスパートを探し求めています。「描く」と「書く」に長けて、プレゼンテーションは美しい。殻を破るパワフルなアイディアは企業の企画部門・営業部門が歓迎されるでしょう。

 卒業生はワールドステージで輝いています。デザイナー、アートディレクター、プランナー、エディター・・・。女性が憧れる職業名がずらり。彼女たちは、何故、眩しいのか。代替可能なパーツではない。「ぜひ、あなたに」と仕事を託されるオンリーワンレディだからです。

 将来の職業は? そのためにどの大学? 今、子どもたちを急き立てます。女子美は、早期に未来を限る「キャリア教育」を強いません。難関大学で法学を究めても、人格が色あせていれば、霞んでしまいます。受験生諸君、保護者の皆さま、女子美が発信するメッセージに応えましょう。

「就職のため、進学のため」と力まないように。「絵画や彫刻は無益」と迷わないように。「10年後の私」を定めるのは職業や身分ではありません。「ほかとは違うあなた」として鮮やかに輝いてほしい。内なるパッションを温めつづけて、毎日、ひたすらに自己描写に挑みつづければ、未来、どこに立っても必ずビビッドな光を放つでしょう。

 

今、女子美に託したい家庭が急激に増している理由は明らか。

日本で、美術教育を幹とする中学高等学校は、ここ女子美だけ。

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