「本物・体験」重視の少人数教育と21世紀型教育を柱に飛躍を目指す
「少人数教育」と「本物に触れる教育」を教育の土台に据えて
明法中が開校以来50年以上にわたって大切にしてきた伝統の教育が、「少人数教育」と「本物に触れる教育」です。中学では少人数クラスを編成し、きめ細かい授業を展開。一方的な講義形式に偏らず対話型の学びを重視することで、生徒たちは主体的かつ積極的に授業に参加し、生徒と教員、そして生徒同士の信頼関係も深まっていきます。
そして充実の施設・設備が可能にした「本物・体験」を重視した教育。理科4分野の講義室と実験室を持つ理科棟で行われる実験では、1人1台の顕微鏡を使用。音楽棟で行われる全員参加のオーケストラ授業は、各楽器のエキスパート5名によるグループレッスンが行われます。そのほか、ネイティヴ教員による英会話授業、さまざまなフィールドワークや体験学習を通して、生徒たちは感性を磨き、豊かな人間性を育くむと同時に、教科書と黒板だけでは学べない本物の教養を身につけていきます。「明法は理科の実験で特注機材を使用するなど、生徒一人ひとりに対してこの上ないハード環境が整っています。そしてオーケストラ授業では譜面の読み方からていねいに指導し、中3の明法祭での演奏を目指します」と語るのは、入試広報部長の前田和弘先生。「少人数」×「本物」が相乗効果を生み、生徒たちは穏やかでのびのびとした校風のもとで、意欲的に豊かな体験を積んでいきます。
21世紀型スキル「4つのC」を育成
明法中では、「21世紀の社会で活躍できる人材の育成」を目指した学校改革が進行中です。21世紀型教育プロジェクトチームには各教科の教員が集結。「4つのC」「ICT活用」「答えが1つでない課題」の3要素を取り入れることで、新時代に必要な資質・能力の育成、新学習指導要領や新大学入試問題にも対応した授業改革を目指しています。4つのCとは、「Creativity(創造力とイノベーション)、Critical Thinking(批判的思考力と問題解決)、Communication(コミュニケーション)、Collaboration(他者との協調)」で構成されるグローバルスタンダートとしての21世紀型スキル。前田先生は「生徒同士での議論など、4つのCを意識して授業を進めることが新大学入試だけでなく、真に社会に貢献できる人材育成につながると考えています。私たちは常に生徒が社会に羽ばたいた後も見据えて教育を行っているのです」と、熱意をのぞかせます。
生徒の資質を飛躍させる3コース制
中学は3コース制で、目標や将来の夢に応じて同じクラスの中で、放課後や長期休暇などを3つのコースに分かれて学びます。中2進級時に、コース変更することも可能です(一部条件あり)。
●進学GRITコース
やり抜く力(GRIT)を身につけ、部活動や生徒会活動と学習面を両立して国公立・難関私大を目指すコース。
●国際理解コース
グローバル社会での活躍を夢見る生徒を対象にしたコースで、発信型英語力や異文化コミュニケーションの養成に重点を置く。
●サイエンスGE(Global Endeavors)コース
科学に興味がある生徒を対象にしたコースで、様々なプログラムを用意し、科学的思考と問題解決力を磨く。
「少人数」×「本物」教育を土台に、3コース制を2階部分とした2階建て教育により、生徒の資質と能力の開花を促進しています。
高校共学化スタート
明法高校は、今年度より男女共学校として生まれ変わりました。現在の高1は、高校から入学する生徒の約3分の1が女子で、さまざまな部活でも活躍しています。「男子だけの中学で伸び伸び育ち、中学と社会の橋渡しとなる高校で男女ともに学び合うことでより成長できると考えています」と期待を語る前田先生。女子が入ったことで、高校がより一層、明るくなったそうです。
21世紀型教育プロジェクトの具体的な授業実践例(2017年度)
英語 Google Apps for Education で反転授業を実施!
数学 「オリジナル連立方程式を作ろう!」
~答えが1つでない課題に協力して取り組む~
理科 「地震・火山大国、日本の生きる道!」
~Chromebookを利用したプレゼンテーション~
社会 「その話、本当なの?」
~別解を「推論→検証→考察」するメディアリテラシー~
美術 創造力で作り上げた、みんなの創造物
~作品作りを通して育む協働力と創造力~
体育 「チームで協力して解決策を出せ!」
~ドリブルリレーで学ぶ「協働」の大切さ~
中学3つのコース
進学GRITコース~やり抜く力で文武両道を~
きめ細かい丁寧な学習指導を実施し、学習面と部活動・生徒会活動との両立で達成感を持たせ、国公立・難関私大進学を目指す。長期休業期間にはキャンパス内の宿泊施設で学習会やグループ活動を実施。
国際理解コース~世界を舞台に活躍を目指す~
明法発ECWメソッドやEnglish Shower Campを通じてネイティヴ思考の英会話力を、海外語学研修やボランティア活動を通じてチャレンジ精神や感謝の心を育て、21世紀の国際人に必要な教養とスキルを身につける。
サイエンスGEコース~科学への好奇心を育てる~
週4時間の問題解決型授業(PBL)「GE講座」を通し、科学的な知識を基にして、答えが一つでない問題に取り組み、科学的思考力・問題解決力とスキルを身に着ける。ロボット・プログラミングなどの大会にも参加。