今こそ、女子美エデュケーションに託するとき(女子校)女子美術大学付属中学校

2018/07/20
今こそ、 
女子美エデュケーションに 
託するとき
日に日に、テクノロジーが進化を遂げる時代は、
既存マニュアルに従うだけの人は無益です。
未来、システマティックな「生産」は、ロボットや人工知能が担うでしょう。
でも、世界の人々の生活を美しく彩る「創造」は、
人間の智と芸と心が不可欠です。 
ここは、美術学校ではありません。
心身の健康、生きる力、前途の開拓・・・。
中等教育が担う育成主題のすべてを美術を幹に成し遂げます。
類い希な教育は、100年以上の時を経て、
21世紀の今こそ鮮やかな光を放ちます。
~私は自己を描きつづけたい~

男児がロボットやミニカーを欲しがるころ、女児は画材や筆記具をねだります。
促さなくても食卓で黙々とお絵かき。一般的に、女児は自分自身を描きます。
傍らにパッチワークのような象さん。人物と同サイズです。
ピンクのヒマワリ(?)が微笑んでいます。
ファンタジックな絵画は、自然と沸き起こる表現欲求の賜物です。
作品が褒められれば嬉しい。でも、それは目的ではなく、
純粋に「表現」を楽しんでいるのです。
中高期は認識力・感受力が深まります。
おそらく女子の方が感受は細やかで深い。
残念ながら、一般的な中高では美術の優先順位は低く、
また、作文指導は文章技術のトレーニングを重んじます。
ピュアな表現の場が数少ない。
女子美では、自己を見つめて世界を見渡す成長ハイライト期だからこそ、
むしろ表現手段と機会を追加して与えます。
「勉強を優先してお絵かきは卒業」と絵の具を取り上げていませんか?
それは、女子たちの本意に反します。




[日本語、英語…。言葉に囲まれる女子美ガールズ]

彼女たちは、学園生活の随所で、文章を記します。
周囲の人々に語りかけます。
表現は「描く」だけではありません。
美術と関わる生活では、抽象概念(「心」「美」等)の解説を求められます。
ある種の企画提案の説明ではなく、
言語化が困難な自己心理や作品の機微を問われます。
言語表現は高次元です。
欧米の美術作品に共鳴するためには外国語が必須。
自己を世界に発信するためにも不可欠です。
英語学習に力がこもります。
女子美ガールズにとって検定試験のためではなく、
表現を極めるためです。
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