三輪田学園から大きく羽ばたく~卒業生インタビュー(女子校)三輪田学園中学校

2018/11/10

三輪田学園から大きく羽ばたく

広い世界の中で誠実に、だれとでも「つながる」ことができ、自分の世界を切り拓いて生きる「徳才兼備」の女性を育成することをディプロマ・ポリシーとして掲げる三輪田学園。ここから巣立ち、大きく羽ばたこうとする卒業生に、学園の魅力を語ってもらいました。

生徒に寄り添う温かい校風で育まれた信頼と友情三輪田学園は今でも心のよりどころです。

K.Yさん 2016年度卒 東京女子医科大学医学部 2年

Q三輪田学園に入学したいと思ったのはなぜですか?
 塾の先生から「あなたには人数の多い学校ではなく、40人4クラス体制の三輪田学園が規模的にちょうどよいのではないか」と勧められて見学に行ったところ、アットホームであたたかい雰囲気がとても素敵に感じて、「この学校一本に絞ろう!」とすぐに決断しました。


Q実際、入学してみて学校生活はいかがでしたか?
 期待していた通り、みんなが知り合いといった空気感がとても居心地がよかったです。学年全員が知り合いなのはもちろん、先生や先輩・後輩とも仲がいいので、大変過ごしやすい学校だと思います。1年生の頃はクラスで仲良くなるという感じでしたが、高2まで毎年クラス替えがあるので、その度に知り合いが増えていきました。先輩や後輩とも、部活動を通して仲良くなり、卒業後も時々会って、一緒に食事に行ったりしています。

Qクラブ活動のコーラスでは東京都大会の本選で受賞されたとか。
 はい、音楽クラブに入っており、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の常連でした。高1の予選で金賞を取り、本選で銅賞を取ったのをきっかけに快進撃が始まり、今年は本選で見事、銀賞を取ることができ、OGとして、誇らしい気持ちでいっぱいです。先輩方が部活の雰囲気づくりをしてくれたおかげで私たちの代で結果を出し、それがよい形で引き継ぐことができて現在の強さがあるのだと思います。みんな仲良く、引退するときはすごく名残惜しかったです。

Qクラブ活動がすごく楽しかったのですね。
 はい。私は昔から音楽が大好きで、実は中1では筝曲クラブに入っていたのですが、友人に一緒にやろうと勧められて中2で音楽クラブに入部しました。夏のNコン出場がクラブ活動のメインでしたが、秋に開成学園と合同で、お互いの学園祭で混声合唱のコンサートを行うほか、新歓コンサート、学校説明会での受験生に向けたミニコンサート、2月の校内音楽会など、一年中、成果を披露する機会が次々と訪れるので、いつもワクワクしながら活動できたと思います。開成学園との混声合唱ではお互いの学校に行って練習もするのですが、高2の時に連絡係を務め、普段接することのない男子と緊張しながらやり取りしたのも、今となっては懐かしい思い出です。

Q三輪田学園に入学して、自分が成長したと感じたことは?
 性格が明るくなったと、よく言われます。人見知りで引っ込み思案だったのですが、部活や生徒会の活動など、さまざまな人との関わりの中で自分から前に出た方が楽しいことに気づき、積極的になっていきました。この学校では生徒全員が何らかの役割を与えられるのですが、私は生徒会で中1から書記委員をやっていたため先生方と連絡を取り合ったりする機会が多く、自己管理の意識が芽生えました。高2では念願の選挙管理委員長を務めることができて嬉しかったです。

Qお友だち関係がすごくよかったとか。
 音楽クラブで一生の友人に出会えたことが大きいと思います。個性豊かな生徒が多く、みなお互いの個性を認め合い、一緒に頑張ろうという雰囲気があります。受験の時も一緒に勉強し、励まし合うことで、リラックスして最後まで頑張りぬくことができました。

Q先生方との関係はいかがでしたか。
 医学部に入学できたのは先生方のおかげだと感謝しています。少人数だからこそ関わりが深く、いつも親身に話を聞いてくれたので、安心して過ごすことができました。偏差値が足りないとの思いから、医学部志望であることをなかなか言い出せなかったのですが、先生はそんな私の気持ちを見抜き、背中を押してくれました。それがすごく嬉しくて、頑張らなくてはいけないと背筋が正されたのです。

Q勉強面について教えてください。
 中1・中3で行われる読書の授業が、いつも楽しみでした。週に1度、本を読んで感想を書くのですが、中3は卒論を書くことを最終目標としており、私は「クリーンエネルギーについて」というテーマで5千字程度の論文を書き上げ、発表しました。指導がていねいで、受験に向けての国語や小論文のスキルアップに非常に役立ったと思います。また高1の地理Aでは、グループ
ディスカッションをすることが多かったので、自分の意見を簡潔にまとめる練習が自然とできたと思います。「遺伝子組み換え」や「安楽死と尊厳死の違い」などのテーマが印象的でした。そのほか、中学での2週間に1回位の英語のレッスンテストも、間隔やボリュームがちょうどよく、目標を立てて勉強しやすかったです。また、私は元々生物がすごく好きなのですが、授業が楽しかったことで興味が倍増し、勉強も授業を再度反復するだけですみました。

Q受験やキャリア教育について聞かせてください。
 どんなことでも先生が相談に乗ってくれるので、心強かったです。自分一人で考えていると追い詰められてしまうので、相談しながら考えを整理していました。キャリア教育としては、高1で「10年後の私」という25歳の卒業生の話を聞く機会があり、その時、医学部に進学した卒業生の話を聞いたことが私の進路に大きく影響を与えました。元々、体の弱い母を健康にしてあげたいという思いで医療系の進路を考えていたのですが、ここでその気持ちがはっきりと確立されました。

Q医学部に進学していかがですか。
 一緒に頑張れる仲間に囲まれ、自分のやりたかったことができているので、毎日が楽しいです。将来は産婦人科か小児科で働き、高齢出産などの問題を解決していきたいです。高1の地理Aで「出生前診断」について調べたことが、生きていると実感しています。私自身、働きながら出産し頑張りたいとの思いがありますし、そのような女性をサポートできれば嬉しいです。

Q三輪田学園を志す受験生にアドバイスをお願いします。
 私は、卒業してからも時間を見つけては三輪田学園に遊びに来ています。大変アットホームであたたかく、まさに「母校」と言える学校で、心のよりどころとなっています。そんな大好きな学校ですから、みなさんにも胸を張ってお勧めできます。試験では奇をてらった出題はないので、コツコツ勉強すれば、必ず成果が出ると思います。中学に入ってやりたいことなどを思い描き、それを実現するぞという意気込みで頑張ってください。

学園の先生に尋ねました 中学教頭湯原 弘子先生

 三輪田学園では「つながり」を大事にしています。その内、「世界へと、つながる」試みでは、これまでのプログラムに加え、秋田市での国際教養大学イングリッシュビレッジが新たに導入され、今まで以上にグローバル教育に力を入れていきます。 「地元の人とのつながり」としては、法政大学やさまざまな企業、地域住民など、学校外の人々と協力して外濠の将来について考える「外濠市民塾」に唯一の高校生として参加しています。学校の中で完結するのではなく、外の世界に出て活動することで、広く人とつながり、視野を広げることが期待されます。
 学習環境としては、中1~高1でiPad「三輪田モデル」を全員所持するなど、ICT環境が整っており、教員と双方向のコミュニケーションが可能です。学園では生徒一人ひとりの「その時」「その場」に合わせ、温かく見守り指導したいと考えています。大切なのは、この6年間をいかに過ごすかです。学園ではこれからも少人数体制を強みに、生徒のやる気に教員が全力で応え、生徒の力を育み、夢を「将来へとつないで」行きたいと思います。

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