10年先を見晴らして④(共学校)東海大学付属相模高等学校中等部

2018/09/25

高3まで「人間教育」

 多くの進学校は高校2年生から「受験体制」。しばしば、模試の偏差値だけで一喜一憂。人をはかる尺度はテストの得点力だけでしょうか?学力優等生は、皆が社会に歓迎されるでしょうか?その正答は、保護者の皆さまが重々ご承知のはずです。

 ここでは、「Aクンは東大に合格できそう」などという話題は皆無です。
「大学ランキング」による生徒序列が見当たりません。高3の卒業時まで、多種なメジャーが残っています。Aクンは英語力がトップ。でも、心が冷えています。Bさんは、数学を拒絶。でも、心が温かい。相模の教育者諸氏では、英語力より心の有様を重んじます。Aクンを諭し、Bさんを称えるでしょう。指導者も受験対策から解放されるから、真の人間教育主題を忘れません。Aクンが心を熱しはじめれば、ともに喜びます。Bさんが、懸命に数学学習に努めはじめれば、寄り添い声援を送ります。


 関門が待ち構えないから安楽? それは大人の発想です。育つ子どもたちは目先の打算に塗れません。澄んだ向上心が推進力。興味を抱けば究めたい。小テストで不合格なら、明日は挽回したい。とにかく育ちたい! それが本意です。相模の諸君は、日々、競いあっています。チャレンジを重ねています。

 保護者の皆さんは、テストの得点が気掛かりでしょう。もちろん、学力錬磨は主題です。ただし、ここは、人が育つステージ。わが子の感動的な生い立つドラマを見届けましょう。

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