女性として生きる力を身につけ、夢を実現する!(女子校)清心女子高等学校

2018/09/05

女性として生きる力を身につけ、夢を実現する!

 みなとみらいの見える丘の上、緑豊かで閑静な住宅地の中にある清心女子高校。「清潔・愛情・誠意・感謝・努力」を校訓に、生徒一人ひとりを温かく見つめ、将来の進むべき道を探しながら、女性として生きる力を身につけていく教育を進めています。

 永野多嘉子校長先生は、清心の目指す女性像について、「人はひとりで生きているのではなく、お互いに支え合って生きているということを自覚し、信頼され、必要とされる人に育ってほしい」とおっしゃいます。

清心は、将来の進路を考えて学びたい科目に取り組む「普通コース」「保育コース」「ライフデザインコース」と、マイペースで学べる「通信コース」の4コース制ですが、通学型の「普通」「保育」「ライフデザイン」の3コースは、1年生の間はコース分けをせず、全員同じカリキュラムで授業を受け、2年生から自分の学びたいコースを選んで勉強することになっています。


進路希望に合わせた多彩な科目や講座で授業を展開

 1年次は、さかのぼり学習を含むきめ細やかなカリキュラムや少人数クラスなどで確実な基礎学力を身につけるとともに、系列の幼稚園での体験学習やキャリア講座など、将来の進路を生徒と保護者と先生が一緒に考える機会を数多く設け、じっくりとコース選択を進めます。なかでも卒業生を迎えて行われるキャリア講座は、生徒が自分の進路を具体的にイメージできるまたとないチャンスになっています。「卒業生の話は、本当に生徒の胸に響くようです」と永野先生。「大学院に進学して教師を目指す人や、昼間は保育園でお手伝いをしながら夜間の保育専門学校に通って保育士を目指す人、卒業後、看護師を目指して専門学校に進学した人など様々な進路を選んだ卒業生に来てもらっています。老人ホームで仕事をしている卒業生からは、『死が身近になった』という話を聞き、仕事の深さや難しさを考えるきっかけにもなりました。」


 2年次からは、各コースで特性のある授業が展開されています。

「普通コース」は、卒業後、大学・短大・専門学校進学や就職など様々な進路に進めるように基礎学力の充実を目指すコース。さまざまな検定にも挑戦し、それが生徒の自信や進路選択にもつながります。
「保育コース」は、将来、保育者を目指して短大や専門学校で学ぶ準備段階として、「リトミック」や「乳幼児理解」などの授業を受けたり、実際に園児と触れ合う「保育活動」に参加したりします。必修科目「ピアノ実技」では入門から個人レッスンで学びます。

「ライフデザインコース」は栄養系・服飾系への進学や就職を目指す生徒のために設定されたコースで、「和裁基礎」「フードプランニング」などの科目を学ぶことができます。平成25年度からは「栄養学入門」「色彩学」が加わり、さらに専門性が深まりました。

「福祉コース」は廃止されましたが、「手話実技」「点字実技」など「福祉コース」で設定されていた科目を、全コースの生徒が選択科目として履修できるようになりました。これにより、高齢化社会、福祉社会で求められる力をどのコースの生徒も習得でき
ることになります。
 また、「通信コース」は定期的な通学が困難な生徒に適したコースで、スクーリングと自宅学習で高校卒業資格を得ることができます。通信制高校として神奈川県教育委員会から認可されているため、独自のカリキュラムで必要単位を修得すれば、ほかのコースと同じように清心女子高校卒業が認定され、大学・短大・専門学校の受験資格も得られます。進路指導も他コース同様に行われています。


自分で考えること、表現することを重視

 清心はマンモス校ではありません。先生と生徒の距離は近く、先生方は担任でなくても生徒一人ひとりの顔を覚え、理解しています。指導の中では、「自分で考えること」と「考えたことを表現すること」を重視。十分なコミュニケーション能力や自己表現力を身につけられるよう、学校行事など機会があるごとに、それぞれの思いや感想を文章にしています。生徒の文章力は着実にアップ、校外の作文コンテストなどでも実績を上げています。また、家庭と学校の連携も大切にしています。

「最終的な目標は、女性として自立して生きていくだけの力を身につけること」とおっしゃる永野先生。「清心の3年間は、自立するために必要な技術や資格を身につける初のステップです。何に対してもまっすぐ向き合い、真面目に取り組んで、しっかりとした人生の基盤をつくってほしい。私たちも、すべての生徒が夢を実現できるよう、精一杯、バックアップしていきます」。


「居合」で和の心と集中力を身につける!

1、2年生の必修科目・武道では生徒全員が居合を学びます。
人と争うのではなく、すべてが自分との闘いになる居合は、強い精神力と集中力が求められます。日本古来の武道を学ぶことで、和の心や美しい所作も身につきます。希望者は3年生でも武道を選択することが可能で、なかには清心で学び、審査を受けて、二段を獲得した生徒もいるのだとか。

<<戻る