さあ、ここから進め、私。(女子校)三輪田学園中学校

2023/10/06
さあ、ここから進め、私。~三輪田から一人ひとりが輝く未来に向かう~
三輪田学園には学校広報を担う生徒有志団体「Miwada Girls Project(MGP)」があり、全体で約500名に及ぶメンバーが、学校説明会やオープンスクールで来場者に学園を紹介するほか、SNSを活用したり、合同説明会に参加したりと、活発に活動しています。今年度は中1が約100名も参加。「たくさんの人に、私たちの大好きな三輪田のよさを伝えたい! 」という生徒の熱い思いがあふれます。
今回は入試広報部の数学科教諭・上田谷留美先生と音楽科教諭・村上由香先生にお話を伺い、明るく主体的な生徒が育つ三輪田学園の魅力を探ってきました。
全体の4割が理系に進学。
三輪田には刺激を受けるチャンスがいっぱい!
「読書の三輪田」と称されるほど、長年読書教育に情熱を注ぐとともに、これからの社会を生き抜く力をつけるために、「英語学習」「探究学習」「ICT技術の育成」などでオリジナルの指導を展開し、ますます学びの幅を広げている三輪田学園。今回紹介する「理科教育」では、物理・化学・生物・地学の4つの実験室をはじめ、高度な化学実験にも対応するドラフトチャンバーやミニプラネタリウムまでそろう環境を存分に活用し、実験や実習に積極的に取り組んでいます。中学3年間で約100回の実験を実施するほか、中2の希望者対象でカエルの解剖に取り組んだり、提携する法政大学の指導のもとでハイレベルな実験を行ったりと多彩なプログラムを用意。高校進学後、文系で地学の授業を選択できるのも特徴の一つです。また、夏休みや冬休みに屋上で観測会を開催するなど、本格的な活動を行う天文クラブも生徒の人気を集めています。最近では、「理科が好きだから三輪田を志望する」という受験生も少なくないのだとか。
「たくさんの体験を通して、自分の“好き”を見つけてほしいですね」とおっしゃるのは上田谷先生です。「本校では全体の4割が理系の進路を選択しています。特に医・歯・薬・看護への進学者が多いのは、理数系科目そのものの指導だけでなく、中2と高1のボランティア体験で病院の仕事に携わったり、中3の社会の授業で卒業論文に取り組んで自分の興味を究めたり、医療系のガイダンスや大学の講座に参加したりと、多面的に刺激を受けたことがきっかけになっていると思います。卒業生との関わりも大きいですね。社会で活躍する卒業生を招く講演会やシンポジウムに参加して、自分のロールモデルを見つける生徒も少なくありません」。
 ときには先生が橋渡しをして、生徒と卒業生をつなぐこともあるそうです。中3の卒業論文で「脳死下での臓器移植」をテーマに選んだ生徒は、「高2の履修選択の際に担任の先生が医大に進学した卒業生との面談をセッティングしてくださったことが、医師への道につながりました」と話しています。彼女は現在、女子医大から世界最高峰の心臓外科があることで有名な米国のコロンビア大学に留学し、夢に向かってしっかりと歩みを進めています。
三輪田ならではの「探究学習」で
一人ひとりの可能性を大きく広げる
 三輪田では、大学のゼミのように複数の専門分野の中から生徒が自ら選んだ講座に所属して、課題を設定し、情報分析・整理分析・発表に取り組むオリジナルの総合学習「MIWADA-HUB」( 中学)、その経験をもとに自分で課題設定して探究に取り組む「M I W A D A - L A B 」( 高校)を展開しています。「M I W A D A -HUB」は、中2、中3を対象に、毎週、週2時間実施。生徒は多彩なラインナップの中から、前期・後期に1講座ずつ選択して学びます。中2、中3にそれぞれ9講座あります。
「数学と英語をコラボした講座では、海外の大学の英語で書かれた数学の問題を解くことに挑戦しています。グループ対抗のm a t hゲームを行い、授業は活気にあふれて、みんなとても楽しそうです。また、家庭科の講座では、実際に表参道のファーマーズマーケットを訪れて環境に優しい商品を購入し、その後、校内でもマーケットを企画。さらに将来、自分が店を持ったら、どんな商品を販売するかまで考えます。美術科の講座『アトリエミワダ』ではアイスクリームショップ経営の企画を立て、店の模型を作ったり、プラスチックを使わない食器を工夫するなど、SDGsにもつながる学びに取り組んでいます」と村上先生は話します。
 高校では、修学旅行のコースを自分たちで企画し、大手旅行社の方に審査してもらったり、さまざまなコンクールに参加するなど、より発展的な探究活動に取り組みます。
「ここ数年、学外のコンテストに積極的にエントリーする生徒が増えています。国内外の高校生と国連総会を模して討論する模擬国連、女子高生が海洋汚染の深刻な問題に挑むB l u e E a r t h Project、日本の文学賞を高校生が選出する高校生直木賞など活躍の幅はどんどん広がっています。鹿児島県鹿屋市の地方再生プロジェクトでは最優秀賞も受賞しました。こうした活動を通じて、生徒一人ひとりの可能性が大きく広がるのを実感しています」。
 文化祭、体育祭、校内音楽会の三大行事をはじめ、学校行事も生徒の主体的な活動を中心に行っています。校内音楽会は中学生の合唱コンクールのほか、音楽系クラブや個人の演奏、さらには高1の音楽選択者によるミュージカルもあり、見ごたえたっぷりです。村上先生は、「これからも三輪田生らしく、ワクワクキラキラしながら成長できる機会を大切にしていきたいですね」と笑顔でお話を締めくくりました。
法政大学との高大連携がさらに充実!
隣接する校地を有する法政大学とは、外国人留学生との交流会Crosscultural Project、SDGsをテーマとして企業や大学生とともに課題解決を図るSTARTプログラム、法政大学教員による理科実験教室など、さまざまな高大連携プログラムを実施しています。今年度よりさらに連携を強め、高3対象で、法政大学各学部の教授による全12回の高大連携講座と法政大学データサイエンス聴講制度がスタート。新たに法政大学協定校推薦制度を締結し、全15学部で最大30名の推薦枠が設定されることになりました。高大連携講座を受講することで進路選択の幅を広げるとともに、データサイエンス聴講制度では法政大学進学後の単位にも認定されることになっています。
ホームページはこちらから
<<戻る