2022度入試に向け志望動向はどうなっているか(受験情報)ムーブ編集部

2021/11/29
2022度入試に向け志望動向はどうなっているか
この時期になると、どの学校が受験生を集め、それにともない難しくなりそうか大いに気になってくる。そこでここでは首都圏模試の第3回(9月実施)において志望者が多かった学校を種別に調べてみた。第一志望校は変更しないとしても、併願する学校を検討する際に参考にしていただきたい。
 日本大学豊山がダントツに多い。第1回(4月実施)でも1位で493名だったから227名も増えていることになる。2位の獨協は4月には4位で387名だったから166名増と大幅な伸び。3位の明治大学付属中野は4月も3位で397名だったから90名の増。4位の高輪は4月の2位から下がったが32名の増。5位の成城は4月も5位だったが132名と大きく増えている。
 上位は4月とほとんど変わっていない。
 2021年度入試では中堅男子進学校が人気だったが、2022年度入試でもその傾向は変わらないと考えていいだろう。
 付属校は基本共学校が多いが、男子校の日本大学豊山、明治大学付属中野、立教池袋、学習院はみな20位以内に入ってきている。一方、慶應義塾普通部、早稲田大学高等学院、早稲田などの難関校は入ってこない。
 まず、日本大学系が6校も登場している。登場していないのは日本大学藤沢だけ。それでも233名であるから人気。芝浦工業大学附属、関東学院、法政大学第二、国学院大学久我山、神奈川大学附属、東洋大学京北、東京電機大学、専修大学松戸と上に大学のある学校が並ぶ。なんと20校中14校が付属校、半付属校である。それも15位までの15校中桐光学園、青稜以外の13校は付属系であり、首都圏模試受験者の大きな特徴である。
 芝浦工業大学附属は4月も409名で1位だったから49名増。日本大学第一は飛躍的に増加、12位から一気に2位になった。209名もの増。関東学院も8位から3位へと上昇、人数的には260名から174名も増えている。法政大学第二は4月は2位だったが人数的には57名増えている。日本大学第二も3位からダウンだが92名増加している。
 2021年度入試では伝統女子校が軒並み志望者を増やしたが、2022年に向けてもその動向は続いている。明治時代に創立された学校が、山脇学園、共立女子、跡見学園、実践女子学園、三輪田学園、大妻、香蘭女学校、東京女学館、鎌倉女学院と約半数を占め
る。しかも6位までのうち昭和女子大学附属昭和を除く5校が明治の創立である。21世紀型教育の新しい共学校が人気の一方で、女子校ではこうした伝統校回帰が見られる。
 山脇学園は4月は2位で、324名の増と驚異的勢い。このまま続くと本番は大変な数字になりそうだ。昭和女子大学附属昭和も4月の3位から181名の増加で2位に。共立女子は1位からの下降だが、人数的には48名増加している。跡見学園は4月の5位から195名も増加して4位に。実践女子学園は4月の9位から224名も増加して5位に。
 20校中15校が共学校男子にも登場していた学校。女子だけ登場しているのが、青山学院横浜英和、広尾学園小石川、桜美林、中央大学附属横浜、三田国際学園。
 人数的には募集人数が少ないこともあり、女子校のように700名、500名という大勢が志望しているようなケースはない。1位と20位の差も女子校では500名近くあったものが、共学校女子では130名程度と小さい。
 ベスト3が日大系という極端な動向。今回の不祥事がこれからの志望動向にどう影響するか注目されるが、アメフトのケースをみても案外影響ないかもしれない。
 2021年度入試では下町から臨海部の学校が志望者を増やしたが、開智日本橋学園、青稜、日本大学第一、かえつ有明と、その動向は続いている。
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