今、実践女子学園だからこそ(女子校)実践女子学園中学校

2021/11/25
歴史を牽引した屈指の名流私立学校
今なお、学園を選ぶ理由は「校祖、下田歌子」
社会は急激に変容。世界に災禍が襲っています。混乱期にあっては、堂々と構える学園を選ぶべきです。慌てないように。怯えないように。子どもたちの心をしずめて導くべきです。重厚な礎が支える私立学校。激動期に信念を貫いた歌子が投じた数々の金言は、生徒と教職員の勇気と希望の源です。
実践躬行(じっせんきゅうこう)「躬」は「みずから」の字義。「下田女子学園」ではなく「実践~」。校名が多くの女子校との違いを探る要所です。

綾錦着てかえらずば 三国山またふたたびは 越えじとぞ思ふ
幕末期、美濃国岩村藩士家に生まれた少女は鉐と名付けられました。明治の世が幕を開けました。新政府に出仕する父に連れ立ち、東京に向かいます。幼少時から天与の資に富む希代の英才は、皇室に仕えます。明治天皇皇后は鉐の傑出した和歌の才覚を称え、「歌子」の名を授けます。
上京の道中、故郷に別れを告げる峠が三国山。志が叶うまで戻らない。不退転の決意を歌に詠みました。鉐は当時16歳。高校生の年ごろです。実践女子の生徒たちは、学園創立者に倣います。未来、新しい世界に向かい、自己を拓く心構えを整えます。
実践女子で育つ意義――「感性」「表現」
近年、「グローバル」「探究」に、ますます力を注ぎます。さらに、「だからこそ」の根拠は「感性表現教育」です。
「感性」は、心を動かす感受力。知覚を心深くに響かせて、美や智を織りなす知性です。「表現」は、文章やアート作品制作に限らず、友人との歓談を含む、すべての言動と捉えます。本誌は、「健やかな心で感じ取り、健やかな心で行動するための教育」と定義します。私たち学校記者は、一例として礼法指導をレポートします。でも、「感性表現教育」は、教育プログラムのタイトルではなく、学園生活全域の主題です。英語力の鍛錬、理科の実験実習・・・、すべての教育活動を感性表現教育が覆っているからこそ、実りは色鮮やかです。

+ 中学生全員がクラブ活動に参加します。学校行事は多種多様。どちらも、「感性」「表現」を育むための要件だからです。生徒目線でシンプルに表すなら「楽しい学校」でしょうか?

一般の共学校では、このレベルの礼法作法指導は不可能です。第一に「清らかな徳性」「豊かな情操」を重んじるのであれば、実践女子は貴重な選択肢です。
1895年、大英帝国女王に招かれた歌子は宮殿に向かいます。馬車から降り立つレディは袿袴姿。ロンドンの人々が称賛。このエピソードが琴線に触れるなら、学園の理解者であり、共感者です。
中学1年次と高校3年次は、全員が礼法を修めます。中学1年次では、放課後に日本文化実習として、華道・茶道・箏曲・仕舞い・和装着付けのいずれか一つを習います。中学2年以降はクラブ活動として続けることができます。
【参考】礼法:小笠原流/華道:小原流/華道:桂古流 筝曲:山田流・生田流/仕舞(能楽):喜多流/茶道:表千家

賢明な本望 ――保護者の皆さまへ
「窮屈な旧い躾教育では?」「男女平等社会なのに・・・。」しばしば、記者に問題提示が届きます。でも、本当に、窮屈なのでしょうか。不平等なのでしょうか。美しい所作と美しい言葉を体得してほしい。人々に喜ばれる技を会得してほしい。保護者の皆さんは、わが娘を前にそう切望していませんか。
ここでは、「女子教育」ではなく、「人間教育」です。礼法作法は、職業訓練ではありません。醸成するのは、所作、花々、茶器、琴・・・に込める心です。窮屈ではなく、皆が寛ぐために。不平等ではなく、皆が和むために。これからも、私立学校として、妥協に流れず、子どもたちの心を磨きつづけます。
あらためて問います。畳に正座する生徒の姿を見てどのように感じますか。
実践女子学園エッセンスⅠ
愛情 あなたは、もっと、あなたらしく
特定の研究分野や職業域を指さし煽りません。大仰な時代論を浴びせません。随所で真摯に自問します。仲間たちと励ましあいます。そうして、探し当てた前途に歩むのみ。12歳の想いを澄んだまま温めて、決意に至ってほしい。個々の心の内に芽生える天真爛漫な意志を支援します。
+ 進路指導は全方位型。実践女子大学へは推薦で進学できます。ほか、各地の大学へガイドします。
【参考】指定校枠が多数 〔以下、例示/2021年度入試時〕
東京理科大学・明治大学・青山学院大学・中央大学・立教大学・法政大学・学習院大学・津田塾大学・日本女子大学・東京女子大学・東京医療保健大学・北里大学(看・薬)・明治薬科大学・昭和薬科大学

熱気 視界は広く、「中高大連携」
中高生を力づけたい。実践女子大学が熱く奮い立ちます。本年(2021年)「実践女子10年教育」構想(3年中期計画内)が始動。今後、大学リソースを注ぎ込みます。大学系列校の強みを発揮。心が弾むプログラムを楽しみに待ちましょう。
●大学の研究者による、中高生への専門的レクチャー
●大学施設の活用による、中高の学びステージの拡大
きっと、まだ見ぬフィールドに誘ってくれるはずです。子どもたちは、遠くまで見渡して、奮い立つでしょう。
+ グラウンドの北側の真新しい建物は実践女子大学渋谷キャンパスです。中高生も図書館(等)を利用できます。

実践女子大学渋谷キャンパス|日野キャンパス
文学部…国文学科・英文学科・美学美術史学科
人間社会科学部…人間社会学学科・現代社会学科
生活科学部…食生活科学科・生活環境学科・生活文化学科・現代生活学科
実践女子大学*への内部推薦を得たまま他大学を受験できます。結果が出てから、いずれに進学するか決断できます。
*文学部の全学科・人間社会学部の全学科、生活科学部の生活文化学科(心理学専攻)および現代生活学科
cf.2021年春の卒業生の23.3%が実践女子大学に進学
実践女子学園エッセンスⅡ
先駆 120年前から「グローバル」
歌子は、明治期にして皇室の命により海を渡った「八島の国」代表レディ。当時の欧米諸国の学校を巡ります。学園の黎明期には、中国人(当時清国)の留学生を扶けました。
航空機が人を運ぶ以前から、地球(≒グローブ)を見渡していた学園です。歴史上、国際派のパイオニア校です。その文化と資産は、英語レッスンに限らずに、学校全域に宿ります。
19世紀の欧州で何を誓ったのか。清国留学生に何を望んだのか。学園の「グローバル」の礎を確かめましょう。
何を願って、外国語を学ぶのでしょうか。何を求めて、海外研修に挑むのでしょうか。人々と互いに心を交わすためです。人々と心を紡ぐためです。
+ 外国人教諭11名(英語10名/中国語1名)は学校規模に照らして数多い。子どもたちに親しいインストラクターチームです。

美点 心を込めてチームワーク
通りで出会う生徒たちは、朗らかに歩んでいます。純真な校風が、渋谷、青山の街で際立ちます。
慎ましい振る舞いは伝統の美風。ただし、生活は伸び伸びと溌剌。生徒数は1300名超。キャンパスは賑やかな生命力が満ちています。仲睦まじい気配の源は、互いに思いやる心遣い。代々の生徒が守り継ぐ伝統なのでしょう。「協働」は、諭されなくても、習慣として心得ています。皆で学びたい。皆で鍛えたい。子どもたちの本意です。
保護者の皆さん。険しい成長期、最も大切な「環境」とは何でしょうか。心優しい仲間たちに囲まれて育ってほしいと願うなら、常磐松の校地へ向かいましょう。
+ 提案すれば、軽快に「実践」。有志を募れば、機敏に「躬行」。今、生徒たちは壮快にアクティブ。きっと歌子が喜ぶでしょう。
ホームページはこちら
<<戻る