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入学試験の理科社会が変わってきました。これは、私立中学校が求める理科や社会科の力の変化に連動したものです。何が求められているのか?小学生の段階でどのような学習が効果的なのか?
今回は、社会科の学習について、何人かの学習塾と私立学校の先生からアドバイスをいただきました。
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●受験勉強でも「調べ学習」を ~社会科全般~ (私立中学教諭)
今、私立学校で育てようとしているのは自分で主体的に調べる力。特に社会科ではフィールドワーク的な調べ学習が重視されています。受身的な社会学習ではないということを知って欲しいですね。だから、受験勉強であっても、問題集に取り組むことより、自分で興味をもって調べるという姿勢を大切にしてください。
テーマは何でもいいのですが、身近なことから始めたほうがいいですね。小学校を運営しているのは誰?消防署や警察署は?ごみ収集車はどこから来るの?近所のスーパーに並んでいるトマトの産地はどこ?ウチのテレビはどこの工場で作られたの?ということがきっかけとなるはずです。そこから関連知識を得る。その知識の結びつきにより、やがては世界の仕組みを理解することができるのではないでしょうか。
入試も推理型・思考型が増えています。バラバラの知識をたくさんもつのではなく、知識を連携させる力が問われます。統計処理能力も大切です。私立中学校が求めているのは、知識をたくさん持った子ではなくて、勉強の仕方を知っている子なのです。
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●理科的な知識との連動を ~地理~ (学習塾講師)
冬に日本海側に大雪が降る仕組みを説明できますか?お茶の栽培条件を知っていますか?どうして勝沼(甲府盆地)にブドウ狩りで有名なの?その根本的な理由はあくまで理科的なことですね。地理の学習、特に農業や気候については理科知識と連動して納得してください。理科で天気や植物については学んでいるはずです。それを社会でも生かしましょう!まさに「クロスカリキュラム」ですね。
ナスは実、ホウレンソウは葉、ニンジンは根っこですね。一番よい条件が求められるのはどれ?暑い夏に食べる野菜は実が中心?どうして群馬県ではトマトじゃなくてキャベツなの?などを理科的に考えることが楽しいと思います!
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●「事実」より「理由」 ~歴史~ (学習塾講師)
260年も続いた江戸幕府はどうして終わったのか?どうして日本は中国やアメリカと戦争したのか?
歴史の学習では事件を暗記するのではなく「なぜ」「どうして」ということを考えることを重視してください。大切なことは「事実」ではなく「理由」です。「必然性」というべきでしょうか?そこから歴史の一般法則を見出すようなレベルまで達することができれば、中学入試なんて怖くありませんよ!
たとえば、それぞれの時代の始めと終わりに注目。なぜ時代が変わったのか?これにより歴史の大きな流れを把握することができると思います。文化にしても、どうして江戸時代には歌舞伎や人形浄瑠璃が人気を得たのか?背景的なことが大切ですね。単に作品=作者の丸暗記だけでは学習が楽しくありません。
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●映像的なイメージを大切に ~地理~ (私立中学教諭)
今でもトウモロコシが実っている状態を描けない中学生がいますね。都会育ちではしかたのないことかも知れませんが。社会科では映像的なイメージを大切にしてください。モモ畑やジャガイモ畑がイメージできないのに、農業を理解することはできません。農作物に限らず、工場や漁港でも映像イメージが大切です。お風呂場のシャンプーはどんな工場で作られているのでしょうか?秋のサンマはどうやってとるの?
教科書や参考書で小さな写真しかなければ、図書館やインターネットで探してみませんか。少々投資が可能であれば、映像や音声が多いパソコン用の百科事典ソフトもおすすめです。旅行ガイドブックも地域のイメージをつかむのに役立つかも。
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●テーマ別に流れを読み取る。 ~歴史~ (学習塾講師)
歴史の学習は時代別に細かい知識を追いがちです。参考書や教科書の性質上、時代ごとに分断されていて時代間のつながりがみえにくい。それよりもテーマ別に全体の流れをつかんだほうがよいです。「大和朝廷から現代までの支配者(身分や一族)を順に並べてみる」「日本と外国との関係だけを取り出して並べてみる」「文化・芸術関係だけで年表を作る」などです。そして、それぞれを結びつけていくのです。各テーマが有機的に結びついた立体的な歴史観ができあがっていきますね。
地理でも地域別より、テーマ別(農業・工業など)で整理したほうが、全体像をつかみやすいと思います。
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●時事問題は一夜漬けはダメ ~全般~ (学習塾講師)
時事問題を出題する学校も増えてきました。だからといって受験直前になって2004年重大ニュースを暗記しようと思ってもダメです。普段から新聞やニュースに興味を持つ習慣がないと。でも、毎朝、新聞を読め!といってもムリなこと。家庭の環境が重要ですね。夕食時にさりげなく話題するレベルがいいと思います。このところは外交関係のニュースが多いのですか、外交関係はデリケートな問題が多いので入試では扱いにくい。国内的な問題(種々民営化や年金問題など?)、保険医療関係、文化科学技術(オリンピック関係?)などの「時事」には注目しておくべきだと思いますよ。宣伝するつもりはないのですが、NHKの「週間こどもニュース」(土曜日夕方放送)は偏りもなく?子どもたち(大人にも?)わかりやすいかも知れませんね。
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●親子の対話が社会科力を養う ~全般~ (ムーヴ編集部)
社会科は机上でのトレーニングだけでなく、ご家庭での話題のなかで学ぶことができると思います。お父さまのお仕事の話からでも発展させることができるのです。小学生では、興味の対象でご両親の影響を受けやすいことも忘れずに。ご家族での旅行をいっしょに計画するのも楽しい「学び」になるのでは?
何より、「根性の丸暗記」の時代が終わったということですね。年号の語呂合わせも時代遅れかも知れません。
社会科は各学校により出題の傾向に差があります。出題の方針を説明会などで訊ねてみてはいかがでしょうか。(特に時事など)
■私立中学での社会科学習 ここに注目!++++++++++++++
○高校受験がないことのメリット
私立中学校に進学すれば高校受験がありません。そこで(高校)受験勉強的な社会科学習から解放されるはずです。私立中学がそのメリットをどう生かしているかがポイントです。また、高校の世界史・日本史・政治経済などとどう連携しているのか?6年一貫ならではの取り組みをチェックしましょう。また、総合的な学習では社会科分野の比重が大きいので、総合的な学習の内容も要チェックですね
○フィールドワーク学習
理科で実験が重視されるのと同様、社会科では実社会に飛び出すフィールドワークが重視されるようになりました。「社会科見学」の発展形ですね。今の私立学校では見学先も自分たちで決めて、農家や工場に見学を申し込むようなスタイルで取り組んでいる私立学校もあります。また、政治参加や裁判など子どもでは現実味をもてないものを模擬的にシミュレートして体験する方法を取り入れている学校もあります。
○近現代史の重視
今の私立学校では、近現代史を重視する傾向があります。これは、現代の日本のあり方を知る上で、明治以降の日本と世界の関わり方が重要だからです。しかしながら、明治や昭和での日本の発展や世界の国々との戦争など非常に難しい学びです。各校の生徒さんの研究成果などを見ることができるとその学校の力量がわかりますね。ただし、日本民族・国家・文化を知るという観点では古代からの歴史も大切です。
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