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ムーヴ編集部コーナー「チーム鶴亀」
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旅に出るのは何のため?―私立学校の旅行行事― 

受験生ご家庭の皆さん、秋の学校行事にはお出かけになりましたか?体育祭に文化祭。私立学校の素顔を知るには絶好の機会。これぞ、という学校に出会うことができましたか?
さて、大きな学校行事でありながら、謎が多いのが各校の旅行行事。参加することも見学することもできませんからね。以前に増して充実しつつあることは頼もしく、また、羨ましく感じますが、まだまだ模索中?
旅行行事の運営は費用や安全管理などさまざまな障害があることは承知していますが、私なりのちょっとした?主張を記したいと思います。
筆:ムーヴ記者 

修学旅行に思うこと

「修学旅行」「研修旅行」などなど。名称はともかくとして、中学高校ともにメインとなる旅行行事があります。
教育理念の具現化の一環として「修学」という機能が強く認識されるようになり、旅行前後の研究調査も含めて「旅から何かを学ぼう」という意識は強まっています。各学校、工夫や主張に個性が見られるようになりました。私立学校のこれからの課題として、とても注目すべきだと思います。
でも、まだ試行錯誤段階のようですね。
私は、まだまだ、ちょっとツーリスティクというか忙しすぎる印象を覚えます。昔と変わらない「ツアー」の域を出ていない。盛りだくさんに周遊する日本人的な旅行というのでしょうか?もっとメニューを絞ったほうがいいとも思うのです。じっくりひとつのことに集中する旅。たとえば、沖縄なら戦跡関係だけをテーマにして、水族館には行かないとか。水族館は、大人になっていくらでも行けますが、戦跡に何かを感じ学ぶことは多感な若い時代こそ意義があるのでは?あるいは、マングローブ林をひたすらカヌーで探検するとか。奈良に行っても東大寺に3日間通いつめるとか。ニュージーランドに行ったら、一切、日本語禁止とか。そういうのもよいのではと思うのです。贅沢ですか?

<学校選びワンポイント 旅行行事も学校選びの重要なポイントです>
各校が模索中の今、まさに、学校の実力がストレートに反映されているポイントのひとつではないでしょうか。ぜひ、各学校の旅行行事に興味をもって研究してみてはいかがでしょう。


京都・奈良、広島・長崎 実は各校の「うでの見せどころ」

海外旅行華やかな時代にあっても、クラシックな「京都奈良」「広島長崎」は残ります。
ところが、この定番。「なんだ、昔と変わらないね」で終わらせるべきではないのです。「学を修める旅行」という観点において、難しいテーマを背負う街だからです。
京都奈良は、優れた文化遺産がゴロゴロ(言葉悪いですが・・)。日本の宝を超えて世界の宝。(だから「世界遺産」なのですが・・・)広島長崎はいうまでもなく、悲惨な戦争の記憶がテーマ。それらを中高生にどのように見せ伝えるのか?難しいと思いませんか?
たとえば、京都奈良。一般的な中高生は、仏像にも枯山水にも興味はないですからね。「この仏像は8世紀に作られました」「ふーん」で終わる。かといって、「この繊細な技術は現代では再現できない奇跡的なものだ!」なんて声高でおしつけても「ふーん」で終わる。美術教育、歴史教育、日本人としての意識教育、さまざまな観点をはらみ、教育の難題としてあると思うのです。
今ではのんびりした風情が魅力の広島・長崎。冷静に考えると(冷静でなくとも?)とんでもない人類の悲劇が発生した場所。どう伝えるのか?そもそも太平洋戦争、日中戦争というテーマ自体が、伝え方が難しい。「悲惨な戦争はやめましょう」だけでよいのでしょうか?
このような、難題こそ、各校のウデの見せどころなのです。京都奈良、広島長崎の旅行を軽んずべからず!

<学校選びワンポイント 旅行行事の成果物をみる>
旅行行事の成果物。生徒が記した旅行記やレポートなどを見ることができればよいですね。「お友だちとの語らいが一生の思い出になりました」だけではない何かがあれば、その学校の旅行行事に対する意気込みを垣間見ることができるでしょう。


海外渡航 志を高く持て!

最近は学年全員が海外に出る学校も増えてきました。異文化交流、語学学習がテーマです。若い時代に外国の地を踏むことはとても贅沢な経験。かつて海外渡航が、少なくとも費用的に困難だった時代を振り返るに、とても羨ましいことです。
とはいえ、今の渡航先はニュージーランドやカナダなど。英語圏でノンビリした平和な場所が多い。それも田舎の牧草地帯が多く、あらかじめセッティングされているので現地の方々もあたたかく迎えてくれます。異文化交流と呼ぶには、少々甘ったるいというのが実情。沖縄よりハワイの方が安く行ける?と、海外旅行がお気軽になりすぎて、パスポートを携えて旅をするということがどういうことなのか、という理解に欠けることも。
現実の世界はもっと強烈。空港を一歩出た瞬間から、ある種の身構え?が必要な街もあれば、人種差別でいじめられる?場面もあるでしょう。日本人が憧れるような観光地でも、金品を乞う幼い子どもたちに囲まれて唖然とすることもあります。真夏40度の猛暑なのに冬になるとマイナス20度の酷寒の街もあります。そういう場所には中高生が出向くことは現実的に困難だということはわかります。でも、将来、厳しい異環境に遭遇しても、しっかりとコミュニケートでき、たくましく自分のあり方を見出すことができるか。そういったシチュエーションを見据えた海外研修(=異文化交流)であれば、かけがえのない宝になると思います。
せっかくの海外。そこで何を学ぶのか?何を得るのか?これから世界を舞台に輝く少年少女は志を高く持ってほしいと思います。

<学校選び ワンポイント>
全員の海外研修実施校は、期間、渡航先、費用、目的、メニューなど詳細をチェックしておきましょう。海外に提携校をもっているなど、協力体制基盤がある学校は頼もしいと思います。渡航前後にどのような研究、研修が行われているかも見逃せないポイントです。


多彩な私立学校の体験学習

カエルやヤモリ程度でギャーギャー大騒ぎするらしい都会っ子(男の子も・・・)。そんな、ひ弱な都会っ子にとっては日本の農村こそが「異文化」。土にまみれる体験も持たない子どもたちにとって、水田につかり、牛の乳絞りをすることは、とても貴重な体験です。
近年、多くの学校が農村体験を導入しています。学校行事のトレンドとも思えます。春に田植えをして、秋に収穫に行く。そんな学校もあります。どの学校も、農作業を嫌がるどころか、子どもたちはけっこう一生懸命とのこと。貴い感動体験となっているようですね。豊かな心を養こともできるようです。
また、「林間学校」「臨海学校」。懐かしい響きではないですか?今の学校にも残ります。中には、強行な登山や遠泳など、体力や精神力を鍛える、というものもあります。伝統的な行事が多いですね。少々時代錯誤的に捉えがちですが、こういうイベントはぜひ継続してほしいと思います。ハードなイベントでも、意外に気丈にクリアして、一生ものの思い出になっているようです。

<学校選びワンポイント 校外施設を持つ学校は有利?>
地方の山村や、高原に学校専用の施設を持つ学校も少なくありません。これは大きなアドバンテージですね。大学附属校であれば、大学の施設が使えることも。学習やクラブの合宿にも使用されていますね。学校の施設ですから何より費用が安いのが魅力?

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「新しい学校」ではどのような旅行が計画されているのか?

白梅学園清修中学校の場合(東京都小平市 18年4月開校 完全中高一貫校 女子校)
中学2年生でイギリス、高校1年生でフランスのアルザス地方。ともに数週間に渡る研修授業が計画されています。各国の留学生と集い、語学だけでなく政治、経済、文化におよぶフィールドワークに取り組みます。私立学校の常識を超える本格的な海外研修として注目されています。

東京農業大学第一高等学校中等部の場合(東京都世田谷区 17年4月開校 共学校)
北海道オホーツクの東京農業大学の研究施設を活用した体験学習が予定されています。そもそも作物を育てることさえ困難な地域の研究施設。学ぶことも多いはず。世界遺産たる知床の自然観察も楽しみなプログラムですね。東京農大の資産を生かすことができる当校ならではの貴重な学びとなるでしょう。

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