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さて、いよいよ出願の時期。入試本番です!ここでは、特に中学入試を初めて経験するご家庭のために、入試期の「気がかり」の解決案について、お話ししたいと思います。「何を今さら!」といった、基本的な内容ばかりですが、熟練の方も、油断せずに、ぜひ、再確認ください!
■スケジュール管理の気がかり
前回の当コーナー「中学受験への道」でも、お話ししましたが、1月2月のスケジュールを、保護者の方でしっかりと固めてください。出願や入試前後だけではなく、塾の授業なども含めて、一覧できるようにしてください。
入試期で、先を見通せない予定がありますね。もちろん、「合否」。前号の内容を、繰り返しておきます。保護者の方にとってスケジューリングの要は、「不合格のとき」の行動をあらかじめ決定しておくことです。最近は、前日や当日の朝に出願できる学校も多いので、柔軟な反面、なんとなく判断保留状態で、決心が甘い場合がありませんか?晴れて合格!なら大問題ではないとはいえ、手続きの段取りがあります。いずれの場合も次の行動はあらかじめ明確に決断しておくこと。当日、お父さまの会社に電話して「どうしたらいいかしら・・・」なんて泣きつくような事態に陥らないよう。発表/出願/手続きなど、それぞれ時間的には余裕があるように感じますが、実は、30分単位で時間管理を要する局面もあります。「何時にどこで何を」をスケジュールにしっかりと記載し、頭の中でもシミュレートしておいてください。
さて、1月に小学校に通うべきか?ムーヴとしては、「通うべき」だというほかありません。これは「日本国憲法が定めた親の義務でしょう!」などと、お説教したいのではなく、実は学校を休むことで、生活のリズムが乱れるのが怖いからです。子どもたちは、大人に比べ極めて規則的な生活を送っていますし、それが健康維持のベースです。そのコアなペースメーカーとなっているのが小学校。大人のように生活リズムの切替え調整が苦手なので、生活のコアが欠けるとバランスを失ってしまいます。まさかとは思いますが、小学校に行かず、夜更かし&朝寝坊では、そもそも受験生の姿勢として大問題ですからね。
ただし、インフルエンザが蔓延(マンエン)しているなど、体調健康維持に危険を感じる場合は適切に判断しよう。
■体調管理の気がかり
実は入試の「番狂わせ」の最大の要因は、当日前後の体調です。入試はたとえ1日でも体力を要するからです。
とにもかくにも予防。予防注射、健康診断、虫歯検診などは、ご家庭の賢明なご判断を。なによりも症状が浅い時期に発見するための観察も怠らないようにしてください。でも、腫れ物扱いで神経質が過ぎるのも、かえって、重圧や暗示を与えるので、加減には配慮しましょう。
あくまで、編集部の意見ですが、何か特別な健康法を始めない方がよいと思います。たとえば、サプリメントとか健康食品とか。普通に栄養豊富で暖かい食べ物で十分ですし、何よりも睡眠と食事のリズムを保つことが第一です。とにかく、1月は、千葉埼玉の受験も始まり、塾でもワサワサと落ち着きがなくなります。これまでの一ヶ月とは違います。緊張感を高まる時期ですから、むしろご家庭全体で、意識的に平常心を保つよう心がけてください。少なくとも見かけ上は、特別な時期だから!と構えすぎない方がよいと思います。
問題は、入試直前や最中に体調を損ねる事態です。いくら予防していても病は突然襲います。
最近は、保健室などでの受験ができる学校もあります。軽度の腹痛や乗り物酔いなど一過性のトラブルであれば、受験の可能性を求めましょう。万一に備えて、志願校に事前にその対応を確認しておけば、いざというときに慌てずに済みます。念のため有効な常備薬を備えておいた方がよいでしょう。(ただし、処方はくれぐれも適切に。)
なお、インフルエンザと診断された場合。たいていは、高熱などで外出そのものが不可能かと思いますが、なんとか受験はできそうでも、多くの学校ではインフルエンザと診断された受験生の入場を断られてしまいます。インフルエンザは「法定伝染病」なのです。(実例としては、入試会場の入口から隔離して別棟校舎での受験が許可された学校もありますが、ぜったいに無理強いのないようお願いします。)
高熱や極度の腹痛下痢、咳がひどいなどの場合は、無理な受験をせず、迷わず医者の診察をあおぎましょう。医者では、「受験の最中なのです!」と伝え、ふさわしい治療や薬の処方をお願いしてください。そして、翌日以降の受験の可能性を求めてください。
以上は、非常事態。万一の事態です。しかしながら、意外にも油断しがちなのは、受験会場に送り出した後、保護者を離れたからのトラブルです。12歳の子どもですから、試験中に、緊張して気分が悪くなったり、突然の腹痛に襲われたりする事態も想定されます。たとえば、鼻血程度でも、入試会場で思わぬ大事件となってしまいます。備えはひとつ。試験会場で体調のトラブルに見舞われたときは、遠慮なく速やかに試験官の先生に申し出るように、受験生ご本人に教え込んでください。無理に我慢して事態が悪化しては致命的ですから。
万一、体調不良で受験結果が不本意な場合。「肝心なときに風邪ひいて!」なんて責めたてるお母さんお父さんはいなとは思いますが、「風邪ひかなければ受かったのにね・・・」などと未練を口に出しがちです。くれぐれも、控えましょう。そもそも、子どもの体調管理は保護者の責任です。やむをえない伝染性の病であっても、少なくとも本人の責任ではありませんからね。ただでさえ身体が弱っているのに、結果も不本意であれば、子どもたちは大きな自責の念に駆られています。絶対的な庇護が優先です。
■塾との連携の気がかり
塾という商売は、「出来る限り上位校に輩出したい」「全滅を防ぎたい」が本音。そこで、進路指導がちぐはぐになる恐れもあります。でも、塾に翻弄されず、争わず、怨まず、しっかりご家庭の理性的な姿勢を保ってください。最終決定を下すのはご家庭です。塾の味方になるつもりはありませんが、後に「塾の言うとおりにしたら落ちた!」なんて不平は何の解決も生みません。
連携の最大のポイントは、実は受験生本人の健康管理なのです。塾の指導現場で、(生徒の)表情や学習への姿勢で異常を感じた場合、それがちゃんとご家庭に報告されるコミュニケーションがありますか?塾では、1月2月は戦場状態。優良な塾は最大限の配慮に努めますが、ややもすれば、なかなか一人ひとりに目が届かないのが実情です。そのうえ、子どもたちは「お母さんお父さんを不安にさせてはいけない!」と健気に気づかいし、体調不良も秘密にする場合もあります。そこで、塾との意識的な情報連携が、功を奏するのですね。もちろん、ご家庭で様子がへんだな、と感じたら塾と相談してください。直前の相談は、直接教科指導を担当している講師中心がベターですね。
■受験当日の気がかり
何でも初めてであれば、「今さら聞けない、相談できない」不安もあるでしょう?初歩内容ではありますが、念のため、繰り返しておきたいと思います。
★受験会場へは保護者引率が基本です。
中学受験では、保護者引率が当然です。たとえ、自立したしっかりしたお子さんであっても、(憂えることではありますが、)世の中、子どもたちにとって危険がいっぱいということも忘れずに。でも、引率はお父さんお母さんのどちらかお一人で十分だと思います。
帰りも出迎えた方がよいと思います。なによりも、終了後、お母さんお父さんに出会えれば、ホッとできますから。受験会場には保護者の方が待機場所も用意されている学校もありますね。また、両親はお仕事などでお忙しい事情は承知しておりますが、共働きのご家庭でも受験日はどちらかが完全にお休みをとり、万一に備えていただいた方がよいと思います。なお、お知り合いのお母さまなどに預けるのも避けましょう。冷たいようですが、親子の場面な他人をあてにしないように。
(追:2008年入試は、2月2日と3日が週末ですから比較的余裕があると思います。)
★服装は寒/暖対策が基本です。
何を着ていくか。実は重大な問題ではないのですが、思い悩むお母さんもいらっしゃるようですね。面接実施校は各校の基準は十分に知っておきましょう。現実的には、よほど奇抜な?スタイルでない限り問題ではなく、それほど神経質になる必要はありませんが・・・。一般的には、服装そのものより、髪型の方が要だと思います。男子も女子も、さっぱりと整えておきましょう。賢そうに見えます。身なりは、その学校の在校生のルールが最低限の基準だと考えてください。
面接を課さない学校は、模擬試験に行く格好とそれほど変わりません。でも、やはり受験です。審査される側。あえてマイナスポイントを増やささなくてもよいでしょう。整った控えめのスタイルの方が無難ですね。キャラクターグッズなどを、かばんにぶら下げている受験生も見かけますが、特に必要ないでしょう?携帯電話や腕時計は各校の指示に厳格に従ってください。
受験は1年中で一番寒い時期です。ここしばらくは暖冬が続き穏やかな受験だった印象がありますが、今年は平年並み?との予報もあります。私も、かつて受験生の応援のため、氷点下の夜明け前に家を出た記憶も残ります。まずは温かさですね。ところが、設備が充実した私立学校ですから、ほぼ校内(入試会場)は暖房がきいていますので、寒くて震えるなどということは考えられません。実は、むしろ。暑くてボーッと火照ってしまうことを心配した方がよいと思います。少々冷たさを感じるくらいの方が頭も働くのでは?そこで、会場内では軽装(薄着)+外歩きのために厚手のコートが、最近の受験スタイルの基本という意見もあります。余計な心配かも知れませんが、カイロも不必要に携えると、テスト中、熱すぎて気になることも予想されるので注意してください。
■交通機関の気がかり
とにかく、受験校へのアクセスは十分に理解しておいてください。説明会などで行き慣れた学校であっても、早朝は交通機関の様子が違います。ちなみに、今年の2月2日・3日は土日。鉄道もバスも週末ダイヤですので、念頭におきましょう。
新宿や池袋などのターミナルを速やかに通過できるよう出口や通路も把握しておきましょう。地下鉄最寄校は出口も予習しておきましょう。通勤時と昼間では停車駅が異なることだってあります。特に電車の種類が多彩な小田急線や京王線は慣れない方にとっては複雑?多摩センター方面に行く予定が、気がついたら町田!なんてことのないように。インターネットや携帯電話の時刻表案内なども参考に。旅慣れない?お母さんは、オロオロと案内表示を探す前に、この電車は○○駅に止まりますか?っと迷わず駅員に訊ねましょう。
大雪などの自然災害的に鉄道が乱れる場合は、学校側にそれなりの配慮があると思います。(すべてそうではありません。)ただし、(学校最寄りではなく)自宅最寄りの鉄道がローカルな事故で止まってしまう場合、学校側も試験を遅らせるとは限りません。最近は、たいていの鉄道会社のホームページ(ケータイ版も)交通情報をレポートしていますから、事前にチェックしておくとよいですね。また、万一の場合はあわてず受験校に連絡して、適切な対応を探りましょう。無計画にタクシーに乗っても、渋滞に巻き込まれる恐れもあります。地理が苦手な方は、当日は、地図や路線図を備えておくくらいがよいですね。ともかく、引率のお母さんが迷っていては、試験前の受験生本人を不安な気持ちにさせてしまいます。引率者はいつも頼もしく!
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ムーヴ今号のテーマは、「最後まで落ち着いていること!」。トラブルを最低限に抑え、最大限の力を発揮できるよう、私からも願っております。
編集部M(元進学塾講師)
■編集部注:受験校により記載内容と事情が異なる場合もあります。また、お通いの学習塾やご家庭の方針に調和しない可能性もありますが、一般的なアドバイスとして掲載していますので、参考までにお読みください。
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