|
やはり問われる「居場所機能」
ここ10年で学校の外見がずいぶん変わりました。今年も多くの学校が新校舎に生まれ変わります。最近は(よい悪いは別として)外見からは学校であることがわからないような建物が街中や丘の上に登場しています。この話題は各受験情報誌などで話し尽くされているでしょう?ム~ブでも少しお話しましていますね。学校に何を求めるかによりますから、ご家庭やお子さんの判断にお任せするしかないのですが・・・。
古い新しいは別としても、中学高校時代、起きている時間の大半を過ごす場所です。学校選びの大きな基準であることには間違いありません。学校に「居場所機能」が求められている時代なのです。
女子校は、今ではどこの学校も設備や環境が充実しています。気にするべきは共学校を志望する女子でしょうか?共学校も充実しているとはいえ、女子校ほどの徹底した「女子専用」は望めません。共学志望の女の子は「そんなこと気にしないワ」ということだと思いますが、参考までに。男の子はどうせ汚すし、隅っこにたまりますから(笑)、それほど気にする必要はないと思います。
芸術工芸・スポーツなど特別な志がある場合は、必要な施設のチェックは必要ですね。
さて、ム~ブ編集部の独断?によって、ちょっと違う観点で「こんな学校環境はいい感じ」をお話しておきましょう。
いかがでしょうか?
□学校校舎が周辺地域環境と調和している学校の配慮や理念を感じます。
□第一印象としての「清潔感」「開放感」「落ち着き」が3本柱だと思います。華美である必要はありません。
□廊下・中庭などに「居場所」や「ゆとり」が演出されているべきです。(特に女子にとっては大切。「コミュニケーション誘導」という概念。)
□職員室が「表舞台」にあり、オープンな印象があるほうが先生と生徒の密着性を感じます。
□「緑に囲まれた環境」「広々としたグランド」は成長期の子どもたちにとっては思っているより癒しになります。
□学校らしさを逸脱せずに、生徒さんがいる状態で絵になる場であって欲しいと思います。(学校は美術館やホテルではない。)
□バリアフリーや環境への取り組みに積極的な学校は配慮を感じるだけでなく、教育効果も期待できます。
「居場所」を守るもの
残念ながら日本も安全な国ではなくなりつつあります。青少年が巻き込まれる事件が多発していますね。学校でも2年前の大阪でのショッキングな事件以来、セキュリティ対策は大きな課題となっています。特に女子校は重要です。プロのガードマンを配置し厳重に警戒する学校もあれば、教育的配慮から見かけ上の厳戒態勢をあえて避け、先生方と父母との連携を強化して開放的でありながら生徒を守る、というスタンスの学校もあります。また、登下校時のルールをしっかりと定める、近隣警察署を招いて危機管理についての講習を行う、近所の商店街と町内会的な連携を図るなど様々な努力が見られます。
学校ポリシーが色濃く具現化される部分ですから、説明会などではよくチェックしておきましょう
現代の子どもたちを大きなストレスから守るということも大切なことです。開放感やコミュニケーション誘導・緑や花々による癒しの演出などは前述のとおりですが、メンタルケアへの対応も学校の大きな役割となっています。心理カウンセラーなど専門家が常駐している学校も増えてきました。そのような専門家がいなくても、そもそも学校の先生は教科指導以外に児童心理や発達心理の専門家でもあるはず。そのような体制や配慮があるかどうかということですね。これは、いざというときにとても頼りになると思います。
いうまでもなく12歳~18歳という時期は、最大の成長期にして、最も危うい年頃。居心地のいい場所を作っているのは校舎の美しさ以上に人の力なのです。忘れずに。
■■■■■
ムーヴセレクション
優れた学校・校舎環境で知られる学校
■女子に対する繊細な配慮に満ちた校舎設計
鴎友学園女子中学校
玉川聖学院中等部
白梅学園清修中学校
トキワ松学園中学校
■明るく開放的な爽やかさとアカデミックなムード
立正中学校
東京農業大学第一高等学校中等部
駒込中学校
■広々としたキャンパスが健康的な郊外校
駒沢学園女子中学校
帝京大学中学校
啓明学園中学校
|