|
学校行事は地域のお祭りとしての機能もあり、公園の盆踊り感覚で参加するのも楽しいこと。でも、あくまで積極的な学校研究の一環ですから、できるかぎり真の学校の姿を探らなければなりません。以下にポイントを記します。
●学校行事は年に一度の特殊なイベント。それだけで学校を評価してはいけない。
今の子どもたちは意外にも一生懸命。また、特に私立学校の生徒さんは想像以上に礼儀正しく爽やか。学校行事でもその姿を見ることができます。しかしながら、イベント時は、学校全体のテンションやムードが日常とは違います。ゆえに、あくまで日常の風景(登下校や放課後の部活)などと重ね合わせて判断しなければなりません。
●表面的なことだけで見てはいけない。大切なのは教育効果。
行事見学の後、(学習塾での)保護者の方々のお話では、「ちょっと自由奔放すぎるのでは?」「全体の統一感がなくて雑然としていた。」(逆に)「統制されすぎていて学校宣伝みたい。」「生徒さんたちの負担になっている感じがする。」などというネガティブな感想も聞かれます。その感想も間違ってないという場合もあるのですが、もう少し深く考えから結論を導きましょう。
「自由奔放で雑然としていた」のは、あえて、生徒さんたちの個性や自主性に任せた「教育」のひとつであり、見かけは悪くても、生徒さんが多くの経験や知識や想い出を得ているかもしれないのです。「統制」も決して「負担」ではなく、生徒さんたちは学校に対する大きな誇りを得て協調性や社会性を学んでいるかもしれないのです。
今の懸命な私立学校は、学校行事に何の理念も方針もない、なんてことは絶対にないのですよ。行事であっても教育の一部。
結果や見栄えも大切ですが、根底にある「教育」がどのようなものなのか、ということをポイントにしましょう。
●行事そのもの以外にも見ておくべきことはたくさんある。
文化祭や体育大会の演目そのものや、イベント時の学校ムードだけでなく、その他の情報も集めておきましょう。せっかくの機会なのです。学校説明会時などより見やすいこともあります。(最近は、学校キャンパス以外の会場でのイベントもあるので、必ずしも学校が見ることができるわけではないのですが。)
〔ポイント!〕
行事以外のチェックも怠らず!
●学校施設全般。特に文化イベントでは校舎内を自由に歩けることが多い。またホール、体育施設などもチェックできる。もちろん、洗面所・教室などの生活スペースが最重要ポイント。
●学校の周辺環境。駅の周りや通学経路の様子など。休日は少々印象が違うかもしれないが、実際の学校生活では休日の登校は多い(部活など)はず。
●家庭から学校までの交通経路チェック。(ただし休日の昼間は実際の通学時間帯とは異なるのであくまで参考程度。)
●生徒さんたちの応対。最近の私立学校では自然な教育が行き届いているので、お客様にはとても礼儀正しい。挨拶習慣などが文化として定着しているか?
●部活動について。多くの学校行事はホームルームや学年以外にも「部活動」が単位となったプログラムが多いはず。展示物、舞台演目、運動部のエキシビジョンマッチなどなどから部活の様子を観察するチャンス。
(2004年度ムーヴ掲載記事より抜粋)
|